グロース・ファンド・オブ・アメリカ、資産急拡大で運用難も

米投資信託調査会社モーニングスターの アナリストらによると、世界最大の投信のグロース・ファンド・オブ・アメ リカ(運用資産1420億ドル=約16兆6700億円)は過去3年で運用資産が3 倍に拡大し規模が大きくなりすぎたため、平均を上回るリターン(投資収益 率)を維持できない可能性がある。

モーニングスターのアナリスト、ポール・ハーバート氏はインタビュー で、「ファンドの募集を停止すべきだ。あるいは最低でも投資家にそれにつ いて検討することを知らせるべきだ」と語った。

グロース・ファンド単独でみても、米投資会社の規模としては、パトナ ム・インベストメンツやオッペンハイマーファンズを上回る業界8番目に位 置する。2003年初め以降の運用資産は630億ドル純増で、投信業界で最もよ く売れているファンドだ。

米キャピタル・グループ(ロサンゼルス)が運用する同ファンドは、2003 年初め以降の年平均リターンが17%と、米国株の指標のS&P500種株価指 数のリターンを3.8ポイント上回っている。

キャピタル・グループの広報担当者、チャック・フレッドホフ氏は、同 社が手掛ける29本のファンドについて募集停止の予定はないと述べ、ファン ドの規模がリターンに与える影響を常にモニターし「規模の問題を極めて真 剣に考えている」と語った。

投信会社大手のフィデリティ・インベストメンツとバンガード・グルー プは新規資金の流入を制限している。フィデリティは4月に4本のファンド で新規顧客の買い付けを停止。バンガードも130本のファンドのうち7本で 資金流入を制限している。

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