【個別銘柄】JAL、ヤフー、日立、ソフバンク、鉄鋼、HOYAなど

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

日本航空(JAL:9205):6.8%安の220円で終了。1億680万株の売買 を集め出来高トップ。一時は218円まで下げ、2003年6月以来、約3年ぶりの 安値水準に沈んだ。10月に競合の全日本空輸(9202)と値下げ合戦を行うことが 明らかになり、採算悪化などが警戒された。また今月末に実施する予定の最大 2000億円規模の公募増資をめぐり、情報開示の改善を求める声が挙がり、思惑 が先行している。

ヤフー(4689):5.2%安の5万2800円で終了。米国時間18日に4-6 月期の決算発表を行った米ヤフーが時間外取引で急落したことが、国内ヤフー の足を引っ張った。企業がインターネット広告を増やすなかで、米ヤフーの売 上高が市場予想を1.8%下回ったため、失望売りが増えた。

日立製作所(6501):0.7%安の690円で終了。中部電力(9502)に続き、 北陸電力(9505)の原子力発電所でもひび割れが見つかった。損傷箇所は同じで、 設計・製造段階で問題があったとすれば、製造元の日立製作所が損害賠償を求 められる可能性があると警戒された。メリルリンチ日本証券の吉原洋アナリス トは「タービン交換費用だけでなく、停止期間の損失補償を求められる可能性 がある」と指摘。

ソフトバンク(9984):3.7%安の1900円で終了。一時は1894円を付け、 05年9月以来の低水準となった。18日付の英紙フィナンシャル・タイムズ (FT)は「レックス」コラムで、ソフトバンクの「純キャッシュフローはマ イナス、負債は巨額、会計は複雑」と指摘、空売りの候補だとの見方を示した。

鉄鋼:TOPIX鉄鋼株指数は1.7%高の1016.46ポイントで終了。TO PIXの上げに0.601ポイントのプラス寄与を果たした。業界世界一のミタ ル・スチールが同業2位のアルセロールの買収に成功、「今後2-3年間は世 界的な再編機運を背景に日本の鉄鋼メーカーが買収対象になるのではないかと の思惑が何度も浮上しそうだ」(富国生命投資顧問の森知勝シニアファンドマ ネジャー)と言われた。新日鉄(5401)は3.5%高の444円。

HOYA(7741):4.5%高の3710円。午後1時すぎにハイテク関連企業 のトップを切って4-6月期決算を公表。連結営業利益は前年同期比8.7%増 の272億円と、市場予想の267億円を1.9%上回ったことが素直に好感された。 ただ同社の江間賢二CFOは一部の製品で値下げ圧力が増していることを説明、 「下期の収益に対して明るい見通しは持っていない」と語った。

中外製薬(4519):朝方に3.7%高の2370円まで上昇。乳がん治療薬「ハー セプチン」やがん化学療法に伴う制吐剤「カイトリル」などの抗がん剤が好調 に推移している。経費削減効果も働き、2006年6月中間期の連結営業利益が 277億円と、会社側の前回予想を18%上回る見込みになったことが好感された。 ただ午後にかけては売りが優勢となり、終値は0.2%安の2280円となった。

東洋炭素(5310):8.6%高の7800円と急反発。デジタル家電や自動車需 要の拡大を背景に炭素材料が伸びている。会社側は07年5月期の連結経常利 益を前期比8.1%増の53億6100万円と計画、過去最高の収益を上げる方針。 好業績銘柄として見直し買いが膨らんだ。

住生活グループ(5938):2.9%高の2160円。一時は2255円まで買われ、

7.4%高の場面も。業務改革などでコスト削減が想定以上に進み、収益性が向 上していることが確認された。新規住宅着工件数が伸びているうえ、商品開発 力が高まっているとの見方もあり、通期業績予想の上振れが期待されている。

クレディセゾン(8253):1.5%高の4760円。資本提携によるクレジット カード事業の拡大戦略を進めており、提携強化によるカード会員数の増大が期 待された。メリルリンチ日本証券は業界再編機運を捉えて、「カード業界では 最も有利なポジションにある」(江尻憲正アナリスト)とみて、投資判断を 「中立」から「買い」に変更、目標株価を6100円と設定した。

ケネディクス(4321):8.2%高の42万3000円。今期末の配当金予想を 1000円増額したため、好業績が再認識されるとともに、利益を株主に還元する 経営姿勢が評価されている。物件を売却した私募ファンドからのインセンティ ブフィーが想定以上に膨らむ見通しになったという。

インデックス・ホールディングス(4835):9.7%安の7万6100円で終了。 一時は7万5000円まで値下がりし、年初来安値を更新した。18日発表の9カ 月累計決算が経常減益だったことで、増益としている通期業績予想の達成に懐 疑的な見方が台頭した。新興市場全体の急落もあり、不振が続く欧州子会社の 立て直しが進むかを見極めるまで、投資しにくいと言われた。

大手百貨店株:サラリーマンのボーナス支給月に当たる6月の店頭販売が 天候不順で振るわなかった。株式相場の下落で、資産効果による高額消費への 波及期待も萎んでいるため、百貨店株に対する売りが続いた。大丸(8234)が

1.6%安の1323円、三越(2779)が1.2%安の493円。

小林洋行(8742):8.6%高の1240円。東証1部上昇率ランキングで4位。 商品先物取引の活発化で18日に発表した4-6月期決算が大幅な増益となり、 中間期予想を上回った。市況活況が続けば業績が計画を上回るとの期待が高ま った。

メッツ(4744):9.6%高の4万5800円ストップ高で290株の比例配分。 1万8000株超の買い注文を残した。セキュリティに対する意識の高まりを背 景にセキュリティシステムの導入が順調に進展、4-6月期の収益は83%増収 の79%増益を達成した。通期予想を上方修正したが、収益環境の好調が続けば さらなる上乗せも期待できるとみられていた。

ミルボン(4919):2.1%安の4600円で終了。一時、4500円まで下げ、今 年6月29日以来の低水準となった。18日公表の6月中間決算は、ヘアケア剤 の売り上げ好調で6.9%の増収となったが、新製品の発売に伴う先行投資負担 や季節要因などで0.6%の営業増益にとどまったため、買いが手控えられた。

テレビ東京(9411):終値は3.1%安の3450円で年初来安値を更新。18 日発表の6月単体月次実績で、スポット収入の減少傾向が確認され、今期の業 績計画の未達懸念が広がった。チャート分析上は、投資家の売買コストを示す 移動平均線が売りシグナルと言われる"デッドクロス"の状態に近づきつつあり、 株価の先安不安感も出やすい局面。

アイディーユー(IDU:8922):6.4%安の20万5000円で終了。18日 はストップ安比例配分で大量の売り注文を残していた。広告宣伝費がかさみ、 第3四半期までの9カ月累計決算で連結経常赤字に転落。

コネクトテクノロジーズ(3736):13%安の21万4000円で終了。18日は ストップ安で終了していた。前週末14日公表の05年9月-06年5月期連結決 算によると、経常損益は2億6000万円の赤字だった。

ギャガ・コミュニケーションズ(4280):24%安の144円で終了。一時は ストップ安水準となる140円まで売り込まれたが、取引終了にかけて若干戻し た。14日に、映像版権のライセンスをめぐり過去4期分の決算を訂正。ギャガ 株式を60%保有する親会社のUSEN(4842)も6.3%安の975円と続落。

ビットアイル(3811):19日、大証ヘラクレス市場に新規上場した。初値は 79万9000円で、公募価格の55万円を45%上回った。インターネットデータ センターを運営する。終値は69万9000円で初値から制限値幅いっぱいの下げ。