【個別銘柄】信越化、iPod、蝶理、家電量販、NTT、パワアップ

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

信越化学工業(4063):2.2%高の6460円と反発。一時は4%高まであっ た。12日に4-6月期(第1四半期)連結業績を発表、営業利益が前年同期比

30.1%増と大きく伸び、通期営業利益に対する進ちょく率の高さと足元の業績 好調を評価した買いが優勢となった。ドイツ証券では投資判断「BUY」を継続 し、渡部貴人アナリストは「驚愕の第1四半期決算」と評価。

iPod関連:NAND型フラッシュメモリーを手掛ける東芝(6502)が

2.1%安の708円、ヘッドフォンを供給するフォスター電機(6794)は5.3%安 の1712円。12日の米国株式市場では、クレディ・スイスが携帯音楽プレーヤ ー「iPod」の第3四半期(4-6月)出荷台数予想を、新機種がないこと などを理由に従来の825万台から775万台に下方修正。アップルコンピュータ 株は2月以来で最大の急落を演じ、国内の関連メーカーに影響が出た。

日本航空(9205):変わらずの264円。東証1部の値下がり銘柄数が1200 を超すほぼ全面安の中で、一時は1.1%高の267円と堅調さを見せた。米大手 証券のモルガン・スタンレーが大量に株式を取得したことが判明。今後に経営 に変化が出る可能性が、投資家の中で意識された。12日に財務省に提出された 大量保有報告書によるよ、関連8部門で5.78%を取得。

NECエレクトロニクス(6723):3.4%安の3450円。一時は6%超下げ た。携帯電話関連向けの需要低迷や主要製品の価格下落で、今期業績が会社計 画を下回るとの不安が再燃。クレディ・スイス証券は投資判断と目標株価を引 き下げ、投資家心理の悪化につながった。同証の西範也アナリストは4-6月 の営業損益が70億円の赤字と予想。

ホギメディカル(3593):4.4%安の5500円と3日続落。一時5.6%安ま であった。12日に発表した4-6月決算は市場予想を下回る減益に。4月に過 去最大の診療報酬引き下げが行われ、不織布などの既存製品に影響が及ぶ。コ スモ証券の馬目俊一郎アナリストは「減益は予想外。上期計画の達成には第2 四半期の営業利益19億円が必要で、ハードルが高くなった」との認識。

資源関連株:同和鉱業(5714)が1.4%高の957円、国際石油開発帝石ホ ールディングス(1605)が5%高の106万円など非鉄金属、鉱業といった資源 関連株が上昇。銅や原油など国際商品市況が12日の取引で上昇傾向を強め、 将来的な価格転嫁を通じた利益伸長や、在庫評価益などへの期待が先行した。

リンク・セオリー・ホールディングス(3373):12%安の36万8000円で ストップ安比例配分。なお641株の売り注文を残す。12日に2006年8月期の 連結経常利益を従来計画から31%減額修正。昨年12月買収したロースナー社 が、ドイツ国内の消費低迷と一部商品の納期遅れで大量の返品が発生。天候不 順による国内売上高の伸び悩みも効いた。三菱UFJ証券は投資判断を「1」 から「2」に引き下げ。

蝶理(8014):8.1%高の255円と急反発し、東証1部の上昇率で1位。 東京証券取引所は、4月26日から実施していた監理ポストへの割り当てを7 月13日付で解除。有価証券報告書の虚偽記載などに伴う上場廃止基準には該 当しないと判断した。蝶理は4月26日、2003年3月期中間決算において、売 り上げの過大計上と売上原価の過少計上という不適切な会計処理が判明したと して、半期報告書を訂正する予定であると開示していた。

日本冶金工業(5480):0.6%高の505円と反発し、節目の500円台、25 日移動平均線付近での堅調な動き。国際商品市況でニッケル価格の高騰が続き、 評価益の積み増しなどが業績に好影響を与えると期待されている。12日のロン ドン金属取引所(LME)のニッケル3カ月物価格は、終値では11営業日ぶ りに反落したものの、一時は4.3%高のトン当たり2万6600ドルと取引時間中 の過去最高値を更新。

家電量販店株:ヤマダ電機(9831)が2.9%安の1万240円。一時は8% 超下げ、昨年10月末来の1万円割れに。競合する家電量販店のビックカメラ の株式上場が決まり、競争激化への懸念や機関投資家などがポートフォリオに 組み入れる際に、既存の上場銘柄への換金売りを出すとの懸念が広がった。エ ディオン(2730)やベスト電器(8175)、ギガスケーズデンキ(8282)なども 安い。

古河電気工業(5801):1.9%高の689円と反発。一時は4.4%高の706円 まであった。国内での光ファイバー需要の堅調な伸びが見込まれる中、電線株 の中でも最も業績不安の小さい銘柄としての評価が広がった。12日に電線4社 のカバレッジを開始したゴールドマン・サックス証券では、古河電工を買い推 奨とし、住友電気工業(5802)やフジクラ(5803)、日立電線(5812)のその 他3社は中立に。

NEOMAX(6975):主力の大証1部で3.7%高の2270円と続伸。昨日 付けた年初来安値2050円からの反発基調を強めた。材料となるネオジム合金 価格の上昇が収益を圧迫すると警戒されてきたが、ドイツ証券は12日、NE OMA株の投資判断を従来の「HOLD」から「BUY」に引き上げた。越田優アナ リストは投資家向けメモの中で、第1四半期の業績は会社計画を下回る可能性 があるとしつつ、「未達幅はわずか」と。

ウッドフレンズ(8886):38%高の39万円と急騰し、ジャスダック市場 の上昇率1位。マーケットメイク銘柄。住宅販売が予想以上に伸び、2006年5 月期利益は従来計画を5割程度上回ったもようと発表し、好業績を評価する買 いが先行した。前期の連結純利益は4億8200万円(前期比3倍)の見込みで、 従来は3億2700万円。

ソフマップ(2690):3.3%高の470円。一時は9.7%高まであった。筆頭 株主のビックカメラの新規上場承認を受け、親会社との協業による再編加速期 待が高まった。ソフマップは今年1月に、ビックカメラと資本・業務提携を行 い、事業再建中。06年2月期の連結純損益は90億4400万円の赤字だった。

NTT(9432):1.2%高の58万円で、一時は58万5000円と年初来高値 に。クレディ・スイス証券では11日、NTTの投資判断を従来の「NEUTRAL」 から「OUTPERFORM」に、目標株価を54万7000円から70万円にそれぞれ引き 上げている。“王国の復興”と題された投資家向けリポートで、早川仁アナリ ストは「NTTの投資テーマは固定通信事業の復活」と指摘。番号ポータビリ ティやソフトバンクの参入で株価センチメントが振れやすい移動体通信株から、 NTTへの乗り換えを検討すべき時期と提案。

パワーアップ(3044):大証ヘラクレス市場に新規上場し、初値は2100 円と公募価格の1200円に比べて75%高となった。終値は1700円。売買高は 300万株で、公募・売り出し株数の合計115万株のほぼ2倍。同社はイタリア 家庭料理店チェーン「元祖にんにくや」などを展開。

東京建物不動産販売(3225):東証2部に新規上場。初値は1181円で、 公募価格の1200円を下回る。終値は1235円。初値の公募価格割れは、6月8 日の神戸物産以来(大証2部)。東京建物の子会社で、販売構成比は仲介31%、 アセットソリューション31%、販売受託業務23%、賃貸16%で、東京建物に 対する販売比率は16%。2006年12月期の1株利益は67円11銭を計画。