カタストロフィーボンドにヘッジファンドが注目-ハリケーン多発

スイスのチューリヒに拠点を置くヘッジフ ァンド、ISパートナーズ・インベストメント・ソリューションズで資産運用 を担当するカルステン・ブロマン氏(40)は今夏、ハリケーンの動きをチェッ クするため休暇を取らないつもりだ。

同氏は悪天候を予想することで利益を得ようとしている。地球温暖化に伴 い世界中の天候が不安定になっていることから、保険各社は保険金支払いに充 てるため社債発行を増やしており、同氏はこうした「カタストロフィーボンド」 に投資している。

米本土を襲ったハリケーン「カトリーナ」などの災害を受け、昨年の保険 金請求額は900億ドル(約10億3000億円)を突破し、スイス再保険や独ミュ ンヘン再保険などの保険会社のための保険各社は新たな資金源を求めている。

ヘッジファンドは、投資適格債の利回りを最大40ポイント上回るリスクの 高い社債への投資を進めている。投資家は今年のカタストロフィーボンドの発 行額が3倍の40億ドルに達する可能性があると予想している。

「再保険業界は今、大規模な再編に直面している」と言うブロマン氏は、 専門化の分析でハリケーンのリスクが高まっていると指摘。「こうした見通しは 大きなチャンスだ」と述べた。

カタストロフィーボンドは、災害が実際に発生すれば投資家はすべての投 資資金を失うため、通常より高い利回り設定となる。災害についての定義を狭 くすることにより、投資家の損失のリスクは限定されるが、定義に基づく災害 が実際に発生した場合は、カタストロフィーボンドで調達した資金は保険会社 の保険金支払いに充てられる。