【個別銘柄】トヨタ、中部電、ドンキホ、7&i、NTT、カブコム証

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

トヨタ自動車(7203):1.3%安の5940円。車輌の欠陥を知りながら、リ コール(回収・無償交換)を怠ったとして、社員ら3人が書類送検された。好 調な自動車販売に影響を与えることはないものの、同社のイメージやCSR (企業の社会的責任)評価にマイナスに働く可能性があるとみられた。

電機:軒並み安い。TOPIX電機株指数は1.8%安の2063.38と続落し、 TOPIXを押し下げた。下落寄与度は33業種中トップ。米企業業績に対す る先行き不安感に加え、インド西部で大規模テロ事件が発生、地政学的リスク が意識されている。時価総額の大きい主力銘柄から組み入れ比率を落とす傾向 が強まっているもようで、松下電器産業(6752)が2.3%安の2295円、日立製作 所(6501)が4.3%安の730円、キヤノン(7751)が1.4%安の5730円。

中部電力(9502):4.3%安の2900円。6月に自動停止した静岡県の浜岡原 子力発電所5号機の復旧に時間がかかると判断し、07年3月期の連結経常利益 予想を5割減額した。市場では「停止期間や収支面への影響、設計・製造者と の責任分担がより明らかになるまで、投資判断を慎重に見直す必要性がある」 (みずほ証券の角田樹哉アナリスト)との声も出ていた。

ドン・キホーテ(7532):6.1%安の2230円で終了、終値ベースでは05年 8月半ば以来、約1年ぶりの安値水準に低下した。11日公表の6月既存店売上 高は前年同月比0.8%減にとどまり、1年半ぶりに前年水準を割り込んだ。今 月から始まった新たな決算期の収益動向を慎重に見極めたいという向きが増え、 売りが優勢となった。

NTT(9432):1.1%高の57万3000円と反発。クレディ・スイス証券は 11日、NTTの投資判断を従来の「NEUTRAL」から「OUTPERFORM」に、目標株 価を54万7000円から70万円にそれぞれ引き上げた。"王国の復興"と題され た投資家向けリポートで、早川仁アナリストは「番号ポータビリティやソフト バンクの参入で株価センチメントが振れやすい移動体通信株から、NTTへの 乗り換えを検討すべき時期」と提案。

セブン&アイ・ホールディングス(3382):変わらずの3830円で終了。上 下1.3%以内での変動が続いた。3-5月期の連結営業利益は668億円と、イ トーヨーカ堂の前期連結決算から16%増加した。グループ傘下に収めた百貨店 2社の業績貢献が始まったほか、主力のコンビニエンスストア事業が経費抑制 などで採算を改善している。ただ市場の従来予想の範囲内だったため、積極的 に買おうという向きが少なく、出来高は低水準となった。

カブドットコム証券(8703):2.0%高の20万6000円。出来高は3万 7277株で約5カ月ぶりの高水準。東京証券取引所と同等の売買ができる夜間取 引市場を8月にも開設することが明らかになり、業績に対する好影響が期待さ れた野村証券の岡本光正アナリストは、「利用者の利便性を高めるという意味 においてはエポックメイキングだ。布石を打った印象」と指摘。ただ「流動性 を高めて、日中と変りない価格形成ができるようになるには時間がかかるので はないか」(岡本氏)とも指摘していた。

石油関連株:北朝鮮のミサイル発射に続き、インドで大規模テロ事件が発 生、地政学的リスクが意識されている。日興シティグループ証券は石油資源開 発(1662)や新日本石油(5001)の株価判断を最上位の「1H(買い)」に引き 上げ、「天然資源の埋蔵量・資産価値が株主資本に大きなプラスインパクトを 与える可能性がある」とコメント。石油資源は4.7%高の7600円、新日石が

2.7%高の866円。

日医工(4541):2.4%高の1500円。今年4月の処方せん様式変更に伴い、 後発品の利用が増えている。普及拡大に連れて同社の納入先医療機関が増加、 業績が拡大していることが評価された。三菱UFJ証券では投資判断「1(強 い買い推奨)」を継続、06年11月期の連結経常利益は38億2600万円に達し、 上方修正後の会社計画を更に9%上回ると試算していた。

コーナン商事(7516):12%安の1222円と大幅安。東証1部下落率ラン キングでトップ。同社が地盤とする関西地区で競合が激化、過去3カ月間の既 存店売上高が前年同期比3.7%減と低迷しているため、業績の下振れが懸念さ れている。大和総研では07年2月期の営業利益が54億円にとどまると試算、 下方修正後の会社計画をも5%下回るとみていた。

ガリバーインターナショナル(7599):8.0%安の9190円。04年3月以来、 約2年4カ月ぶりの安値水準となった。中古トラックや建設機械などの買い取 りや販売などを行う子会社「ジー・トレーディング」の業績が悪化、連結業績 を押し下げた。成長期待が強かっただけに、業績悪化を受けて失望売りが優勢 となった。

千代田インテグレ(6915):7.8%安の2620円と急落。一時2580円まで 売り込まれ、年初来安値を更新した。足元の収益の伸びに力強さがないとして、 大和総研が「第3四半期だけを見れば1%増収、3%営業減益だった。当面の 連結業績に力強さがないのは確か」(梅林秀光アナリスト)と指摘、11日付で 投資判断を「2(買い)」から「3(中立)」に引き下げたことが弱材料視さ れた。

創通エージェンシー(3711):3.9%高の31万9000円。人気キャラクター 「ガンダム」シリーズがけん引役となり、05年9月-06年5月期(第3四半 期)累計の純利益が前年同期比26%増の7億3000万円に増大していたことが 好感された。

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC 4756):0.5%高の1270 円で終了。一時、5.9%高の1339円まで買い進まれる場面もあった。音楽が聴 ける携帯電話機の普及を受け、同社ウェブサイトから楽曲をダウンロードして 好みの音楽を持ち歩く向きも増えている。大和総研は11日付で投資判断「1 (強い買い推奨)」で新たにカバーを開始、小売業としてではなくネット事業 者として株価評価を行うべきだと提言した。

キャンドゥ(2698):10%安の10万4000円と大幅安。一部商品の欠品や新 商品開発の遅延が重なり、上半期の既存店売上高は前年同期比6.2%減と会社 側の想定値(1.5%減)を大きく下回った。300円や500円商品の陳列手法など もまだ確立できていないため、通期業績も下振れるとみた向きから売りが増え た。

ケーヨー(8168):一時2.7%高の997円まで買われた。TOPIX小売株 指数との相関係数は0.51.チャートの形状が対照的となっている。同社が地盤 とする千葉県の新設住宅着工が伸びていることを受け、組み立て家具や日用家 電などが好調に推移、既存店売上高が回復基調にあることが一部で評価されて いる。終値は1.4%安の957円。

コンビニエンスストア大手:大手3社が日本コカ・コーラなどと組み、共 同で清涼飲料の商品開発を行うことが明らかになった。今後は酒類や加工食品 などの分野にも連携が進むとみられ、業界再編期待が強まった。終値は業界2 位のローソン(2651)が0.3%高の4040円、同3位のファミリーマート(8028)が

1.5%高の3460円、同4位のサークルKサンクス(3337)が0.8%安の2355円。

明治乳業(2261):7.7%安の732円と急落。3000万株の公募増資などを 行うと発表したため、株式需給の悪化や希薄化に対する懸念が強まった。発行 価額は20日から24日の間のいずれかの日に決まり、払込期日は28日から8 月1日までのいずれかの日となる予定。

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