ブラックストーン、新規買収ファンドに156億ドル集める-世界最大(2)

企業買収ファンドを手掛ける米ブラック ストーン・グループは11日、新規の企業買収ファンド向けに156億ドル(約 1兆7812億円)の資金を集めたと発表した。ファンドの規模は世界最大で、 コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)やテキサス・パシフィックとい った競合他社のファンドも上回る。

ブルームバーグがまとめたデータによると、2006年上半期に企業のM&A (合併・買収)は過去最高の1兆8000億ドルに達しており、企業買収ファン ドが最大規模の資金を集めている。ニューヨークを拠点とする投資会社アポ ロ・マネジメントは昨年9月に100億ドルのファンドを設定。また、テキサ ス・パシフィックやKKRはそれぞれ140億ドル、120億ドル以上の資金集め を目指している。

米最大の公的年金基金であるカルパースの広報担当、ブラッド・パチェコ 氏は、「ブラックストーンには案件の規模や構造、業界や景気循環に関係なく、 投資リターンを生む実績がある」と指摘した。

ブラックストーンの発表によると、この資金の25%以上が、市場調査会社 ACニールセンの親会社、オランダのVNUや米工芸・装飾品小売り最大手の マイケルズ・ストアーズ、および、米複合サービス大手センダントの旅行サー ビス事業部門トラベルポートなど、最近発表された買収案件に向けられること が既に決定している。同社が前回設定したファンドは、2002年に64億5000万 ドルの資金を集めて以来、年間で平均63%の投資リターンを獲得している。

ブラックストーンの共同創業者で同社の会長兼最高経営責任者(CEO)、 スティーブン・シュワルツマン氏は声明で、この新規ファンドにより「数年前 には想像も出来なかったような規模や複雑さを伴う案件を手掛けることが可能 になる。このレベルでは、質の高い資産に対する競争がそれほど激しくない」 と述べた。

プライベート・エクイティ・インテリジェンス(ロンドン)によると、投 資家が公開企業投資よりも高いリターンを求めるなか、プライベートエクイテ ィ(PE、未公開株)投資企業は今年、3000億ドルという記録的な資金を投資 家から集める可能性がある。S&P500種指数の年間の上昇率は03年が26%、 04年は9%、05年は3%となっている。

今回の新設ファンドを除き、ブラックストーンは過去12カ月間で合計約 300億ドルの資金を集めた。これには不動産投資向けの72億ドルやヘッジファ ンド向けの46億ドル、社債向けの27億ドルが含まれる。1987年の同社の最初 の企業買収ファンドは総額8億1000万ドルの資金を集めた。

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