コンテンツにスキップする

6月の米非農業雇用者:12万人増と予想下回る、時給は伸び加速(3)

米労働省が7日に発表した6月の雇用統計 によると、非農業部門の雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は、前月比12 万1000人増加した。増加幅はブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミ スト予想中央値の17万5000人を下回った。一方、平均時給は前月比0.5%増 と、前月の0.1%増から伸びが加速した。

家計調査による6月の失業率は4.6%と、前月と並び、今回の景気拡大局 面のボトムで推移した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予 想中央値も4.6%だった。労働参加率は66.2%に上昇した。2月から5月は

66.1%だった。

トレーダーの間で、今回の雇用統計で8月の利上げ確率が低下するとの観 測が強まったことから、統計発表後に債券利回りは低下、ドルも下落した。同 時に投資家は、賃金上昇とインフレ加速を懸念材料に、8月での利上げ確率は 引き続き、利上げ休止確率を上回るとみている。

ナショナル・シティのチーフエコノミスト、リチャード・デケーザー氏は、 「現在、労働市場のひっ迫に賃金上昇が下支えられているが、労働市場が鈍化 しつつある非常に顕著な証拠がみられる」とし、「もしこの鈍化が継続するこ とになれば、FOMCは賃金面についてはそれほど懸念しなくて済むことにな ろう」との見方を示した。

5月の雇用者数は9万2000人増と、速報の7万5000人増から上方修正。 一方、4月は11万2000人増と、同12万6000人増から下方修正された。

6月の平均時給は16.70ドルと、前月から0.5%(8セント)増加した。 増加率はエコノミスト予想の0.3%増を上回った。前年同月比は3.9%増で、 前月の同3.7%増から加速した。6月は過去5年間で最大の増加となった。週 間平均賃金は566.13ドルと、前月の561.76ドルから増加した。

債券利回り低下

債券利回りは、予想より軟調な雇用統計を受けて低下。10年債利回りは、 同統計発表後のニューヨーク時間午前9時10分には、前日比2ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01%)低下の5.16%。

民間調査会社、オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)は 5日、6月の米民間部門の雇用者数が前月比36万8000人増加したとの調査結 果を明らかにしていた。6月の雇用者の増加幅は同社が2001年1月に調査を 開始して以来の最大だった。

雇用統計を業種別にみると、広義のサービス業は10万6000人増加し、前 月の9万5000人増を上回った。建設業は4000人減(前月4000人増)。製造 業の雇用は1万5000人増加(前月8000人減)した。

全体の週労働時間は33.9時間(前月33.8時間)。製造業は41.3時間と 前月の41.2時間から若干増加した。製造業の超過勤務は4.6時間(前月4.6 時間)だった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE