【個別銘柄】トヨタ、大和証、キヤノン、イオン、百貨店、住友ゴム

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

トヨタ自動車(7203):0.8%高の6010円で終了。終値ベースでは6月6 日以来、約1カ月ぶりの6000円台回復。米国時間3日公表の6月の米国自動 車販売台数が前年同月比14%増の22万3018台となり、世界での販売好調が確 認できた。海外投資家も日本株に投資資金を振り向ける動きが強まっており、 トヨタ株にも資金が還流したようだ。

日産自動車(7201):0.5%高の1263円で終了。同社取締役会は3日、カル ロス・ゴーン最高経営責任者(CEO)が米自動車最大手ゼネラル・モーター ズ(GM)と提携の可能性について交渉を開始することを承認、同CEOに全 権委任することで一致。市場では、「日産とGMは米国でかなりバッティング しているので、ルノーと日産が提携した時のようなシナジーは今のところ難し い」(明治ドレスナー・アセットマネジメントの金井紀人アナリスト)との声。

大和証券グループ本社(8601):3.5%高の1444円。米国経済の先行き不透 明感から6月の日本株相場は下値を模索する動きが続いたが、米連邦公開市場 委員会(FOMC)や日銀短観などの重要イベントを通過、7月には日本株相 場が反騰局面に入ったとの認識が広がっている。一部では、大和証が個人向け ローンに参入すると報道され、これも好材料視された。

キヤノン(7751):3.4%高の5740円。デジタルカメラやレーザービームプ リンタなどの事務機器の販売が想定以上に好調で、米国事業が伸びている。H SBC証券は、同社株の目標株価を6600円とみて、投資判断を「Neutral(中 立)」から「Overweight(買い)」に格上げした。

イオン(8267):1.8%高の2615円。新規出店に加え、衣料品事業のてこ入 れなどで主力のスーパー事業が堅調に推移。5日の取引終了後に公表される第 1四半期決算は、クレジットカード子会社やデベロッパー事業の好調も重なり、 2けた営業増益を実現するとの期待が強まった。4日付の日本経済新聞朝刊は、 3-5月期の連結営業利益が前年同期比27%増の340億円弱になったと報道。

百貨店:軒並み高い。6月の売上高は天候不良で衣料品を中心に低調だっ たものの、7月に入って夏のセールの出足は好調と伝わり、夏季商戦への期待 感が高まった。市場では「中元セールは思わしくないイメージがあったため、 好調なスタートは意外だった。先週末は雨が降るなど天気が良い状況ではなか ったが、それだけ消費は好調という表れ」(SMBCフレンド証券の中西文行 グループマネージャー)との声も。三越(2779)は2.5%高の569円、伊勢丹 (8238)は1.8%高の2035円。

住友ゴム工業(5110):5.0%安の1188円で終了。時価総額500億円以上の TOPIX採用銘柄では下落率トップとなった。原燃料高で収益が圧迫される との懸念が根強いなか、同社の北米タイヤ事業の3分の1を占めると言われる 米グッドイヤー向けの販売が不振との指摘が出て、売り圧力が強まった。野村 証券は4日付で同社株の投資判断を「1(強い買い推奨)」から「3(中 立)」に2段階格下げ。

ユニダックス(9897):17%高の697円で取引を終了。断続的にストップ高 (制限値幅いっぱいの上げ)となった。半導体や電子部品商社の菱洋エレクト ロ(8068)が3日の取引終了後に、ユニダクス株式の33.46%を対象に公開買 い付け(TOB)を実施すると発表。TOB価格が1株720円で設定されたた めさや寄せ期待が強まった。一方、菱洋エレは3.5%高の1524円で終了、ユニ ダックスを傘下に迎えることで品ぞろえの拡充や仕入れ先や顧客先への提案力 増強が期待された。

鹿島建設(1812)、武田薬品工業(4502):小動き。武田薬の光工場(山口県 光市)建設をめぐり、鹿島などの受注業者が下請け会社などに工事を水増し発 注して資金を捻出、武田薬側に約9億円のリベートを支払っていたとの報道が あった。企業社会責任フォーラムの阿部博人・代表理事は、報道内容が事実だ った場合と前置きして「経営層の不正が起こってしまったことが極めて問題で、 その分ダメージも大きい」と述べていた。

村田製作所(6981):0.9%高の7550円。薄型テレビや携帯電話向けのコ ンデンサー需要が好調で、4-6月期(第1四半期)の売上高が会社計画を上 回るとの観測が広がり始めた。3日の取引終了後に開催された村田泰隆社長の 事業説明会で、Bluetooth(ブルートゥース)などの拡大が確認されたため、 今後の業容拡大が期待された。みずほ証券は投資判断「2(買い)」を継続。

ポイント(2685):5.5%高の6970円と3日続伸。3日公表の6月の月次売 上高によると、既存店売上高は4.3%増と2カ月連続で前年水準を上回った。 天候不順にもかかわらず、ストレッチ素材のカーゴパンツやレース付きキャミ ソールなどの盛夏衣料品の販売が順調で既存店ベースの来店客数も2.1%増に。

ユニー(8270):1.8%高の1748円。3日に発表した2007年2月期の第1 四半期(2月21日-5月20日)連結決算は、営業利益が前年同期比33%増の 90億1600万円となり、ユニー本体が手掛けるスーパー事業の堅調さが確認で きた。退職給付費用の減少に伴い人件費も圧縮、大幅増益を実現。

エイチ・エス証券(8699):2.0%高の1310円。同社は3日、連結子会社 の21世紀アセットマネジメント(本社:東京都千代田区、清水孝則社長)の 保有株式すべて(発行済み株式の73.3%)をアセットマネジャーズなどの第三 者に売却すると発表した。今後の経営効率化を期待する買いが入ったようだ。

名古屋鉄道(9048):2.7%高の385円。子会社が保有する宮城県仙台市 の立体駐車場などの固定資産を東京建物に約39億円で売却すると3日発表、 2006年9月中間決算で特別利益として計上するという。これにより連結純損益 の予想値が18億円の赤字から21億円の黒字予想に浮上する見通しとなり、利 益改善を評価した買いが先行した。

日本駐車場開発(2353)、パーク24(4666):6月1日からの改正道路交通 法施行により、警察当局による取り締まり強化で、駐車場需要が高まるとの見 方が再燃した。日本駐車場開発によると「6月以降は前月比ベースで売上高が 10-15%増となっている。特に駐車時間30分や1時間などの短時間の利用が 増えた」(人事部・橋本奈津子氏)。駐車場開発は3.6%高の32万1000円、 パーク24は1.5%高の3460円。

オービック(4684):5.3%高の2万4280円と急反発。日本銀行から3日 に発表された企業短期経済観測調査(短観、6月調査)で、オービックの主要 顧客である中堅企業によるソフトウエア投資需要の強さが確認され、今後の業 績の伸びを期待する買いが優勢となった。06年度のソフトウエア投資額は一般 企業(全産業・全規模)が2.3%増、金融機関が13.1%増で、中堅企業が

4.2%増と健闘。

共和工業所(5971):8.9%高の1065円で高値引け。コマツ、ホンダ、トヨ タ自動車などの優良顧客に恵まれ、顧客先の生産拡大に合わせて同社のボルト 製品需要も伸びている。今期も最高益更新が可能だとの見方も出て、業容拡大 期待が一段と強まった。大和総研は目標株価を1200円-1300円、投資判断を 「2(強気)」と設定し、新規に調査を開始した。

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