クレディ・スイスとモルガンS、株式は買い-投資家の弱気は反発示唆

クレディ・スイス・グループとモルガン・ スタンレーによると、株式投資家にとって嵐は過ぎた。両社は株式の組み入れ 引き上げと現金の引き下げを推奨。投資家の弱気の高まりが株価反発を示唆し ていると指摘した。

クレディ・スイスの世界株式ストラテジー責任者、アンドルー・ガースウ ェイト氏は「指標の多くはおもしろい様相を呈している」として、「投資家心 理や企業関係者による買い、企業の自社株買い、社債スプレッド(米国債との 利回り格差)などが、そこそこ順調な動きをしている」と話した。

両社や米シティグループ、ワコビア証券は、大型株が小型株や新興市場 (エマージングマーケット)株よりも有望とみている。

モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)ワ ールド指数は3週間前の年初来安値から6.1%上昇した。5月9日のピークか らの12%下落を半分取り戻した。

ガースウェイト氏によると、同氏が注目する6つの重要指標のうち3つが 「買い」を示唆している。その1つは自社株買いと現金による買収の増加で、 これは市場に流通する株式を減らし株価を押し上げる。あとの2つは逆説的な 指標で、1つは投資家の弱気度の大きさ。もう1つの要素として同氏は、5月 に底値をつけた際に、株価が10週間平均の水準を維持した銘柄がニューヨーク 証券取引所上場銘柄の14%にとどまり、欧州では同様の数字が6%だったこと を挙げ、「このような数字は過去において、買いのシグナルだった」と説明し た。

さらに、企業関係者による株式の購入と投資家のリスク許容度という2つ の要素も、相場反転を示唆しつつあるという。同氏によると、投資家のリスク 許容度は2004年10月以来の低水準にあり、投資家が今後、より多くのリスク を取る余地を示唆している。

同氏はこれら指標のなかでは、投機家による先物市場での投資のみが中立 のシグナルを送っているという。同氏はまた、社債スプレッドの拡大が通常の 株価下落時に比べ小さいことも、安心材料だとしている。

モルガン・スタンレーも2週間前に、欧州株は底を打ったとの見方を示し、 投資家の弱気度などをその理由に挙げた。

ワコビア証券の主任投資ストラテジスト、ロッド・スミス氏は先週、企業 業績が景気の影響を受けにくい銘柄が有望として、米国の大型株や先進国市場 の株式を小型株や新興市場株に比べ「オーバーウエート」とすることを推奨し た。

シティグループ・インベストメント・リサーチの米国担当主任株式ストラ テジスト、トビアス・レブコビッチ氏は、外国株ファンドに流れていた資金の 米国への回帰が、米国株の上昇要因となるとの見方を示した。