上期のIPO、過去最高の2550億ドル-ゴールドマンが引き受け1位

中国2位の銀行、中国銀行や米投資会社コー ルバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)のファンドを筆頭に、上期(1-6 月)の新規株式公開(IPO)は2550億ドル(約29兆2270億円)に達した。 5、6月は相場低迷で延期も相次いだが、上期全体では金額ベースで過去最高 だった。

ブルームバーグ・データによると、上期の売却額は前年同期比38%増とな り、今までの最高だった2000年の水準を超えた。米ゴールドマン・サックス・ グループが中国銀行やKKRを含め約360億ドル相当の案件を手掛け、世界の 株式引き受けで1位となった。

S&P500種株価指数が7年ぶりの大幅上昇を演じた年初の好調を受け、投 資家の需要は堅調だったが、金利上昇への懸念が相場を下落させた後は、約20 社が総額70億ドル余りのIPOを延期した。

プライスウォーターハウスクーパースの資本市場グループ責任者、トム・ トラブリッジ氏は「環境の厳しい時期に入った」が、「完全に扉が閉ざされたと いうわけではない」として、「キャッシュフロー(現金収支)と利益の堅調な企 業には依然、人気がある」と指摘した。

ロシアの石油会社ロスネフチは、8月に最大116億ドル規模のIPOを計 画している。中国の銀行最大手、中国工商銀行は10月に、香港で100億-120 億ドル規模のIPOを実施する予定だ。一方、6月は株価下落を背景に、米企 業11社と欧州企業少なくとも10社が、IPOを延期した。小粒の企業は投資 家を集めるのに苦労しているもようだ。

KKR傘下KKRプライベート・エクイティ・インベスターズの株価は、 5月3日の公開以来12%下落。ブルームバーグ・データによると、今年のIP Oの804件のうち半数で、投資家は損失を出している。

投資家の損失にもかかわらず、投資銀行の手数料収入は過去最高だった。 ゴールドマンは上期の株式引き受けで7億6500万ドルの手数料を得た。同社の 上期収入は204億ドルと、ウォール街で過去最高だった。ゴールドマンとリー マン・ブラザーズ・ホールディングスによると、両社は下期にも多数の案件を 見込んでいる。

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