OPEC:生産枠据え置きへ、消費国はさらなる増産要請-1日総会

米国をはじめとする石油消費国が増産を求 めるなか、世界原油の4割を生産する石油輸出国機構(OPEC)は1日、南 米ベネズエラの首都カラカスで総会を開催する。

同総会で、OPEC加盟各国は、ベネズエラによる減産提案を退け、原油 生産量を現行の過去最高水準付近で据え置く公算が大きい。アラブ首長国連邦 (UAE)、アルジェリア、イランの担当相らはこれまでに、生産枠の削減を 示唆していない。ただ、生産上限は過去2年で5回にわたって引き上げられた ものの、原油価格の上昇は止まらない状況だ。

サミュエル・ボドマン米エネルギー長官は先週、ショックに対する緩衝材 としての余剰供給量を増やすため、原油生産国は増産するべきだと述べた。た だ、OPEC加盟各国の油田施設は老朽化しており、これに武装勢力による攻 撃や政策面での支援不足がたたり、供給拡大に支障をきたしている。例えばク ウェートでは外国からの投資を禁止する法律改正が遅れている。

ボドマン長官は25日、インタビューに応じ、「クウェートの担当者と話す と、いつも、法律改正案は議会を翌月か翌々月には通過すると繰り返される」 と語った。同長官はまた、OPEC加盟各国の担当者には常々、供給拡大に向 けて国外からの投資拡大を認めるように求めているとも述べた。

ニューヨークの原油先物相場は過去2年で2倍となり、4月には1バレル =75.35ドルの過去最高値を付けた。エネルギー価格の高騰はインフレ高進につ ながり、景気に影響を及ぼす金利のさらなる上昇の可能性を高めている。

供給伸びず、市場は懸念

アルジェリアのヘリル・エネルギー・鉱業相は24日、ワシントンでのイン タビューで、「特に供給を拡大できる可能性のある国々から供給が伸びていな いという事実は市場にとって大きな懸念だろう」と語り、クウェートやUAE が供給増に向けた「役割分担」を果たすべきだとの考えを示した。

アルジェリア政府系の新聞、エルムジャヒドが報じたところによれば、同 相は28日、「カラカスでの総会では生産枠は見直さない。議題は市場の評価だ けとなるだろう」と述べている。

一方、ベネズエラのラミレス・エネルギー・鉱業相は29日、カラカスでイ ンタビューに応じ、世界の石油市場に対する「供給は十分」で、ファンダメン タルズ(経済の基礎的諸条件)から見て、日量50万-100万バレルの石油輸出 国機構(OPEC)による減産を支持すると述べた。