スノー米財務長官、退任間近か-後任はエバンズ前商務長官が最有力

【記者: Kevin Carmichael 、 Richard Keil】

5月30日(ブルームバーグ):スノー米財務長官の去就についてはこの1 年半余り、うわさが絶えなかったが、それもいよいよ終わりそうだ。

スノー長官(66)の去就については、2004年のブッシュ米大統領再選時か ら憶測が飛び交っていた。同長官と親しい複数の共和党員によると、長官は6 月末までに政権を去る意向だ。1人の政府当局者は、大統領の親しい友人で前 米商務長官のドナルド・エバンズ氏(59)が最有力候補だとした上で、最終的 な判断はまだ下されていないと述べた。

スノー長官は03年2月にポール・オニール前長官に代わり現職に就いた。 ブッシュ政権に対し忠実で、政府の減税政策の推進や経済政策運営の適切さを アピールするために遊説を行ったが、政権の中枢に食い込むには不十分で、財 務省の影響力が低下した。

元ミネソタ州選出議員で、現在はブッシュ大統領に近いロビイストのウィ ン・ウェーバー氏は「公平であろうがなかろうが、広義の金融界にとっては財 務長官が経済政策において大統領の腹心中の腹心であることが最も重要だ」と 指摘。「オニール前長官もスノー現長官もこの面において失格で、経済政策の スポークスマンとして重く見られなかった」と説明する。

政府当局者は、スノー長官は今週中にも退任の意向を明らかにするとの見 方を示した。

エバンズ前商務長官はこのメモリアルデーの週末を、ブッシュ大統領とそ れぞれの夫人とともにキャンプデービッドでともに過ごした。エバンズ前長官 は今月27日には、ウエストポイントの陸軍士官学校の卒業式での大統領の演 説に同席している。

モルガン・スタンレーの世界為替ストラテジスト、スティーブン・ジェン 氏(ロンドン在勤)は「エバンズ前長官は外部の人間ではなく、内部の人間 だ」とし、「同前長官が就任すれば、恐らく財務省の自立性が増すだろう」と みる。

ブッシュ大統領が腹心のエバンズ前長官を指名した場合、財務長官に起用 されなければ近く政権を去るとの意向をゼーリック米国務副長官が表明してい ることを考え合わせると、国際問題を中心とした政権内での議論で財務省の影 響力が増すとみられる。

スノー長官とオニール前長官の在任期間は、国債利回りの平均が約4%と 1960年代以来の低水準で、法人・企業の借り入れを後押しした。10年物国債 利回りはスノー長官の在任中が約4.6%、オニール前長官は4.8%、クリント ン前政権下で最も長く財務長官を務めたルービン元長官は6.3%だった。

ジェン氏は「大統領はこの財務長官交代をドル政策転換の機会とする可能 性がある」と指摘する。

一方、ブッシュ大統領に近い関係者は、デービッド・マルフォード駐イン ド大使も可能性のある候補だと指摘する。

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