ウォール街の若手社員に人気のブログ、企業文化の実情赤裸々に

アミット・チャトワニさん(23)が今、ウ ォール街の若手社員のなかで大変な人気だ。

チャトワニさんは金融機関に勤めていないが、金融機関の若手社員の日常を つづったブログ(日記風の簡易型ホームページ)「レバレッジド・セル・アウ ト」をマンハッタンのイーストビレッジのアパートで執筆している。

内容は、パステルカラーのラコステ製ポロシャツや、ニューヨークで今、 人気のスポット、ミートパッキング地区のクラブでの「ボトルサービス」、ボ ーナス時期にゴールドマン・サックス・グループやブラックストーン・グルー プの男性社員を追い回す女性らなどを取り上げている。

プリンストン大卒のチャトワニさんは、「人々が本当に読みたいのはこうい うものだ。彼らはカルチャーを知りたがる」と話す。チャトワニさんが8カ月前 に始めたブログにエッセーを掲載すると、4日間のサイト閲覧は3万ページビュ ーを超えるという。

レバレッジド・セルアウトや「ディールブローカー」などのサイトは若手銀 行員の間で人気が高まりつつある。こうした人気ブログは、ウォール街で夏に働 くインターン(研修生)や新入社員が習慣にしているようなブログに、作家マイ ケル・ルイス氏が1980年代のソロモン・ブラザーズの債券トレーダーたちを描 いた小説「ライアーズ・ポーカー」のようなインサイダー回想録といった旧来型 の手法を織り混ぜた内容となっている。

今後数カ月間に大学新卒者や経営大学院修了者4000人余りがニューヨーク の証券会社に入社する。ゴールドマンの新入社員は約1800人、メリルリンチは 1000人、クレディ・スイス・グループは400人。彼らは「アナリスト」や「ア ソシエート」になるため、プレゼンテーションを準備したり、コンピューターモ デルを駆使しながら上司の要求に答えて週100時間労働することになる。

クレディ・スイスに6年勤務して3月に退社したジョハンナ・タイバースキ 氏(29)は「そろそろこんなブログが出てくる時期だろう」と述べ、ウォール 街の「生活はまともじゃないことは承知だし、それにはユーモアがよく似合う」 と語った。

インターネット上のパロディーサイトやゴシップサイトは、匿名の業界関係 者からの手助けを受けて部外者が書くのが普通。証券会社が、顧客や社内の内情 についての沈黙を破る従業員を解雇する傾向があるためだ。