トヨタ株が小反発、世界生産1000万台に向け能力増強-為替も落ち着く

トヨタの株価が3営業日ぶりに反発。朝 方は一時6200円まで上昇した。急激な円高・ドル安進行も一服、為替相場が 1ドル=111円台後半で落ち着きを見せ始めるなか、増産報道が相次ぎ、同社 の業容拡大期待が高まった。

午前9時10分現在の株価は前週末比40円(0.7%)高の6130円。19日の 米国預託証券(ADR)が109.91ドル(邦貨換算6149.19円)だったことも あり、この日は朝方から6140円をにらんで、買いが優勢となっている。

週末にかけてトヨタの海外工場の拡張や新設に絡む報道が相次いだ。20日 付の日本経済新聞朝刊は、中国・広州に車両組み立て工場を新設すると報道、 2010年には中国での年産能力が現状比4倍の90万台になるとした。

また、21日付のウォールストリート・ジャーナルは張富士夫副会長の話を 基に、トヨタが2009年に北米に新工場を建設する可能性があると報道。北米 8番目の工場が新設される可能性が高いという。

22日付の読売新聞朝刊は、トヨタが2010年までに自動車組み立て工場を 世界10カ所で新たに稼働させ、世界生産台数を大幅に引き上げる計画をまと めたとした。

一連の報道について、トヨタ広報部海外広報室の今井智巳メディアグルー プ長は「何ら決まっていない。すべてメディア側の観測報道だ」としている。

ドイツ証券の持丸強志シニアアナリストは、「トヨタが世界生産台数1000 万台を目指すという話はすでにマーケットにも浸透している。今回の報道はそ れに向けた施策が一部出てきた程度で、そんなに株価にポジティブに反応はし ないのではないか」と見ていた。

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