米デルがAMD製品の採用決定、従来路線を修正-インテルに大打撃

パソコンメーカー最大手の米デルは、22 年間続けてきたインテル製品一筋の路線を修正し、アドバンスト・マイクロ・ デバイシズ(AMD)製のマイクロプロセッサー(MPU、超小型演算処理装 置)の採用を決めた。業界最大手のインテルの牙城を崩そうとするAMDにと って、最大の勝利だ。

デルは18日、一部のサーバーでAMD製のMPU「オプテロン」を採用 する計画を示した。発表を受けてAMD株は急伸、インテル株は下落した。

サーバー向けMPUでのAMDのシェアは、第1四半期(1-3月)に 20%を超えた。大手コンピューターメーカーでAMD製品を採用していないの はデル1社のみとなっていた。利益と市場シェア低下で苦境に立たされている インテルのポール・オッテリーニ最高経営責任者(CEO)は、さらなる打撃 を受けた。

ベナム・アンド・グリーン・キャピタル・マネジメントのファンドマネジ ャー、ジム・ベナム氏は「現時点では、AMDの方がインテルよりも良い経営 をしているように見受けられる」との見方を示す。

18日の時間外取引で、AMD株は3.94ドル(13%)高の35.29ドルに 急伸。一方、インテルは92セント(4.9%)安の17.73ドルとなった。

AMDのへクター・ルイズ最高経営責任者(CEO)は、デスクトップ型 パソコン用の低価格品を提供する2番手企業の地位を返上し、技術力でインテ ルを飛び越えてサーバー向け市場に進出。デスクトップやノート型パソコンに 加えて、シェアを伸ばした。

調査会社マーキュリー・リサーチによると、第1四半期のサーバー向けM PU出荷でAMDのシェアは22%と、前四半期の16%から拡大した。

AMDはオプテロンで、インテルに先駆けて64ビット処理を可能にした。 これによって、2003年4月の投入以来、インテルに対し優位に立った。イン テルの「ゼオン」が64ビットに対応したのは1年余り後のことだった。

インテルのオッテリーニCEOは今週、第3四半期(7-9月)に投入予 定の新製品でシェアを奪還し、株価回復につなげる決意を示していた。

デルの決定は、今まで大きくインテルに依存してきたコンピューターメー カーが、製品に関する自由度を回復するきっかけになる可能性がある。デルの ライバル、ヒューレット・パッカード(HP)の広報担当者ジェニファー・ペ ーパーマン氏は、「競争や選択肢拡大は顧客に恩恵をもたらす」とした上で、 「主役の座が部品メーカーから統合システムを提供する製品メーカーに移るこ とは、業界の利益につながる」と語った。

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