新興市場株価指数が8日続落-1年以上で最長の下げ、金利上昇懸念

【記者:George Hsu】

5月18日(ブルームバーグ):18日の株式市場では、新興市場株価指数が8 日続落し、この1年以上で最長の下げ相場を記録した。米労働省が17日に発表 した4月の米消費者物価指数(CPI)統計で物価上昇ペースの加速が示され たことから同国の金融引き締め局面が続くとの見通しが強まった。

モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)エ マージング・マーケッツ・インデックスは台北時間午後6時6分現在、前日比

2.6%安の794.72。前日までは7営業日連続で7.4%下げていた。新興26市場 の株価動向を基準にした同指数がここまで長期間下げたのは、2005年3月24日 まで記録した9日間連続の下げ相場以来。

米連邦準備制度理事会(FRB)は10日、連邦公開市場委員会(FOMC) を開き、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25ポイント引き上げ て、5%とすることを決め、将来の利上げにも含みを残した。次回のFOMC は6月29日。

JFアセット・マネジメント(台湾)のファンドマネジャー、ジョージ・ ホウ氏は、「投資家は安全モードに切り替えており、世界中で株式を売却して いる。新興市場の問題は流動性が低いため、投資家が資金を引き揚げようとす ると、相場はよりぜい弱になる」と話した。

MSCIエマージング・マーケッツ・インデックスのなかで最も比重の高 い韓国では、韓国総合株価指数が2.6%下落。インドのムンバイ・センセックス 30種株価指数は2年ぶりの大幅な下げを記録した。

アバディーン・アセット・マネジメント(ロンドン)の新興市場株運用責任 者、デバン・カルー氏は、株式相場について、「世界的にインフレ率や政策金 利が大きく上昇するなら、急激な調整が起きる可能性がある。これまで一部の 資産価格はファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)に一致しないペースで、 非常に急に上げていた」と語った。