中国銀のIPOに香港個人投資家の需要旺盛―銀行株好調で投機熱

中国2位の商業銀行、中国銀行の新規株式 公開(IPO)に、香港の投資家の関心が高まっている。香港に在住するシン ディ・ウォンさんは、中国銀行の新規公開株を300万香港ドル(約4300万円) 分申し込むつもりだという。これは、企業幹部のウォンさんの年収のほぼ3倍 に相当する金額で、彼女自身にとって過去最大の株式投資だという。

ウォンさん(31)は、「上場して株価が高騰する前に株式を急いで買ってお きたい」と述べ、「誰かが今、株券を提供してくれるなら、IPO価格レンジの 上限でもすべて買いたい。このIPOが成功することはまず間違いない」と語 った。

ウォンさんは、中国銀行の株価が中国建設銀行や交通銀行のように好調な 値上がりを演じると期待している。建設銀と交通銀は昨年の香港上場以降、株 主に530億香港ドルの投資収益をもたらしている。中国銀は18日、個人投資家 向けの38億香港ドル相当の株式の募集を開始した。同銀のIPOは世界のIP Oでは6年ぶりの大型案件。

香港の証券会社セレスティアル・セキュリティーズのディレクター、ホラ ス・クワン氏は、「小口の投機家の間では、中国の銀行株の著しい値上がりを見 て、これらのIPOが高い人気を集めている」と述べ、「申し込み用紙をもらう ために道路に列を作っている人たちは、ファンダメンタルズ(基礎的諸条件) など気にしない。中国の銀行株が好きなだけだ」と語った。

中国の第1四半期(1-3月)の経済成長率は10.2%に加速しており、投 資家の間では、こうした経済成長を代表するものとして、銀行株への投資意欲 が高まっている。

中国銀行は香港の個人投資家向けにIPOの申し込み用紙を300万枚印刷 した。これは香港の労働人口340万人のほぼ全員に1枚ずつ行き渡る枚数。H SBCホールディングスの香港本社には、開店10分前から40人余りが列を作 っていた。

同行は香港の個人投資家向けにIPOの5%に相当する12億7800万株を 売却する予定で、申し込み倍率が100倍を超えれば売却数を20%に増やす。I PO価格の仮条件は2.50香港―3香港ドル。香港の投資家の申し込みは23日 まで。

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