【個別銘柄】鉄鋼、アイフル、セガサミー、ニチレイ、東邦鉛、アロカ

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

鉄鋼株:TOPIX鉄鋼株指数は3.5%高の1098.48と3カ月ぶりの大幅 高を演じた。鋼板価格の値上げを目指して、自動車メーカーなどの大口需要家 と交渉入りするとの観測が広がり、中長期的な収益安定化が可能だとみられた。 新日本製鉄(5401)は4.4%高の428円、JFE(5411)は4.2%高の4700円。

アイフル(8515):10%安の6110円と急落、年初来安値を更新した。東 証1部下落率ランキングでは7位。大手消費者金融4社のうち3社は07年3 月期が増益予想としたのに対し、アイフルは20%の最終減益を想定。業績処分 により新規顧客数が30%減少すると見込んだ。業界内比較から同社の不透明感 が最も強いとみられたようだ。

セガサミーホールディングス(6460):1.2%安の4200円。一時は5.7% 安の4010円まで売り込まれた。会社側はパチスロとパチンコの販売台数を各 57万台と計画、研究開発費を49%増額するとして07年3月期の連結経常利益 が前期比2.9%増の1230億円にとどまるとした。成長率の鈍化懸念が浮上。

ニチレイ(2871):5.3%高の618円。一時640円まで買われ、1996年12 月以来、約9年半ぶりの高値水準に戻した。業務用を中心に加工食品が好調な うえ、低温物流事業も入庫量、在庫率ともに改善しており、安定的な収益拡大 が可能とみられた。JPモルガン証券は投資判断「オーバーウエート」継続。

東邦亜鉛(5707):10%高の1013円で終了。東証1部上昇率ランキング で4位に付けた。16日の取引終了後に決算を公表、亜鉛・鉛市況の更なる高騰 を見込んで07年3月期の連結経常利益が前期比43%増の95億円になると見込 んだ。非鉄関連銘柄の16日の大幅安の反動もあり買いが集まった。

アロカ(7704):13%高の1130円。東証1部上昇率ランキングで首位。 医療用電子装置の堅調などで、07年3月期の連結経常利益は前期比86%増の 28億円に回復する見通し。日足チャート上はいわゆる「陰の寄り付き坊主」 (寄り付き方向にひげがなく、終値が始値を下回る陰線)が示現。

サークルケイサンクス(3337):3.3%高の2690円で終了。朝方は8.3% 高する場面もあった。企業価値の向上などを求めて割安な日本企業に投資を続 ける村上世彰氏の投資ファンドが同社株の5.07%を保有していることが明らか になり、追随する向きが増えた。

大京(8840):2.1%安の557円と3営業日続落。16日公表の07年3月期 の連結業績予想は、14%減収の0.8%営業減益。事業の採算性を高めることを 目指して、販売戸数を8000-9000戸に抑制、粗利益率を前期の17.2%から 19%に向上する方針だ。

日本電子計算(9777):1.3%高の710円と4日ぶり反発。多様化する顧 客ニーズに応えようと日本証券代行(8691)と経営統合することで16日基本合 意。情報・事務サービスの提供体制を整え、収益回復を図る。共同持ち株会社 設立による移転比率は日本電子1株に対し新会社1株、日証代1株に対し新会 社1株。

太平洋セメント(5233):3.4%高の516円と6日ぶりに反発。米国子会 社の伸びにけん引され07年3月期も9.7%の営業増益が可能だとみている。野 村証券の松本裕司アナリストは「今後2年間の営業利益の成長は年率8%と素 材株の平均1%を上回る」と指摘。投資判断「3」(中立)を継続。

浜松ホトニクス(6965):9.8%高の3600円と大幅反発。医用、産業用の 光電子部品の需要が旺盛で、06年9月通期の経常利益予想を136億円から172 億円に増額修正、42%の増益が可能だとした。数少ない好業績銘柄として見直 し買いが入った。

NTN(6472):3.1%高の919円。世界的な自動車生産の増加を背景に 自動車向けベアリングの需要が好調、07年3月期も過去最高益を更新する見通 し。会社側は1ドル=110円、1ユーロ=135円を前提に営業利益は14%増の 430億円に拡大すると計画。

レンゴー(3941):7.1%高の935円。会社側は07年3月期の営業利益目 標を前期比8.3%増の235億円と設定、原燃料高の悪影響を吸収するためにも 新価格体系への移行を図る。クレディ・スイス証券は「足元の好調な需要を考 えれば、段ボール製品の販売数量や値上げ目標はおおむね達成可能」(薄井太 アナリスト)と分析、目標株価を従来の630円から800円に引き上げた。

日本ゼオン(4205):2.2%高の1472円。午後1時30分の決算内容開示を 受けて、上昇幅を広げた。液晶パネル用光学フィルム向けや光学レンズ向けの 高機能樹脂の需要が拡大、2006年3月期決算が会社計画を上回ったほか、07 年3月期予想も8%の営業増益が可能だとしたことが好感された。

双葉電子工業(6986):7.6%高の3040円と大幅高。民間設備投資の堅調 継続で金型用部品の需要が拡大。07年3月期は6.7%増収の8.2%経常増益を 見込む。市場では、「今期利益が大きく落ち込むとの見方が強かったため、増 益は予想外。設備投資の恩恵を受ける銘柄として見直す動きが広がった」(高木 証券トレーディング部・菊池重夫次長)と言われた。

大陽日酸(4091):2.6%高の902円で終了。午後2時すぎに決算内容が判 明するとじりじりと値を上げた。半導体産業の活況を受けて、アルゴンが半導 体ウエハメーカー向けに伸びているほか、窒素や酸素も鉄鋼・化学・造船メー カー向けに堅調に推移。会社側は工業用ガスの伸長を見込み、07年3月期は 11%の最終増益を計画。

ソディック(6143):2.3%安の1650円で終了。午後2時に決算内容が明 らかになると売り注文が増えた。一時4.6%となる場面もあった。自動車や電 機産業の設備投資意欲の拡大を受けて、07年3月期は9%増収の30%営業増 益が可能だと想定する。ただ円高傾向の定着に伴い経常利益は0.3%減の84億 円に低下、株価指標面での割安感が若干後退した。

スター精密(7718):7.8%高の2280円と11日ぶりに反発。ゴールドマ ン・サックス証券は17日付で投資判断「OUTPERFORM」と目標株価2760円を継 続。「工作機械への利益依存度は70%と高いが足元の受注は極めて好調。小型 プリンタなどの他の事業も会社計画を上回るペースで進ちょく」(播俊也アナ リスト)と報告。

富士電機ホールディングス(6504):1.6%安の635円。16日、ユーロ円 建て転換社債300億円の発行を公表。将来的な売り圧力の増加や、1株当たり 利益の希薄化を警戒する向きが増えた。会社側は時価を上回る転換価格を設定 すればEPSの希薄化は抑制できると説明、ゼロ・クーポン債にしたという。

ニコン(7731):6.3%高の2290円と3日続伸。2日連続で100円を超す値 上がりをみせた。標準偏差を使って株価の推移を統計学的に分析する「ボリン ジャーバンド」でみると、16日の取引で20日移動平均を上抜け、プラス2σ (2322円)に接近した。年初来高値(2315円)越えが視野に。

介護関連株:自民党の歳出改革プロジェクトチームが介護保険の自己負担 比率を現行の1割から2割に引き上げる方向で検討に入ったと一部で報道され たことを受けた。同プランが政府方針となれば、介護保険利用者がサービスの 利用を控えるとの懸念が広がった。ニチイ学館(9792)は0.8%安の2640円。

アーバンコーポレイション(8868):15%安の1017円と大幅続落。決算 発表日直前に予定日を約1週間先送りしたことが警戒感を強めている。この日 はドイツ証券が投資判断銘柄から削除。会社側は「24日午後3時台という決算 発表の予定が再延期されることはない」(経営企画室の田川敦之氏)と明言。

レオパレス21(8848):12%安の3570円ストップ安で22万株の比例配 分。617万株超の売り注文を残した。過去5期分におよぶ決算短信の改訂は、 深山裕助社長(60歳)による不適切な流用だと判明。2000年ごろ入居者向け に家具などの破損を補償する共済事業を計画、実際には設立されていなかった 「入居者共済会」に資金を移したほか、累計29億7000万円が不適切に貸し付 けられた。

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