米最高裁、特許侵害でも差し止め命令を適用せず-eベイが勝訴

米連邦最高裁判所は15日、オンラインオ ークション大手、eベイが有罪判決を受けた特許侵害訴訟の上告審で、特許侵 害が認められた場合でも必ずしも差し止め命令(当該特許の使用禁止命令)が 当てはまるとは限らないとの判断を下し、eベイに勝訴をもたらした。

最高裁判事は全会一致で、eベイにマークエクスチェンジ(バージニア 州)が保有する特許技術の使用を一切禁止するとした先の判決を覆し、下級裁 に差し戻した。

クラレンス・トーマス最高裁判事は判決についての意見書として、差し止 め命令の是非については、個々の事実審の裁判官の裁量に委ねられるべきだと 指摘した。eベイの特許侵害をめぐる下級裁は、極めてまれなケースを除いて 事実審で差し止め命令を出すべきだとしていた。

この日の最高裁判決はマイクロソフトやインテルなど、eベイへの支持を 表明しているテクノロジー企業に勝利をもたらした。これらの企業は、高いラ イセンス料金を求める規模の小さい特許保有者から、差し止め命令の可能性を 示唆されることが多々あると主張している。

一方で、調査開発の価値が損なわれるとして差し止め命令の基準緩和に反 対しているファイザーやジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)など医薬 品メーカーにとっては歓迎できない結果となった。

ニューヨーク株式市場でeベイ(ナスダック公開)の株価は下落。現地時 間午後零時11分現在、前日比33セント(0.5%)安の62.96ドルで推移して いる。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE