金:07年末までに850ドル超えか、原油高反映-南アのトリニティ(2)

南アフリカ2位の金ファンド、トリニテ ィ・ホールディングスは、金相場が2007年末までに1オンス当たり850ドルを 超えるとの見通しを示した。原油相場の上昇を背景にインフレヘッジ手段とし て 金の投資妙味が高まるためとしている。

トリニティのマネジングディレクター、クイントン・ジョージ氏は、中東情 勢の緊迫化による供給懸念で、現在1バレル当たり72ドル近辺で推移している 原油相場が07年末までに同100ドルまで上昇するとみている。ジョージ氏が運 用するファンドの資産規模は、金相場の上昇を見込んだ投資により、過去6年間 で10倍に拡大した。昨年12月時点では、来年の金相場予想を約610ドルとして いた。

ジョージ氏は9日、南アフリカ東部のクワズールナタール州からの電話イン タビューで、従来の予想は「あまりにも慎重過ぎた」とし、「原油相場は上昇し、 中東は地政学的な問題を抱えている。金が安全性の高い通貨だとの見方が広がる だろう」と指摘した。

金相場は、1980年に過去最高値の1オンス当たり850ドルに達した後、99 年には20年ぶりの安値である同253.20ドルまで下げた。12日のロンドンでは

730.40ドルと、1980年1月以来の高値。過去1年では70%上昇している。

ジョージ氏は「金相場は年末までに800ドル台も視野に入り、その後、小幅 な調整を経て、来年末までにさらに高値を更新する可能性がある」と指摘。「そ し て、まだ買いに入っていない市場関係者が買いに動くだろう。その後、相場 がどこまで上昇するかは誰にも分からない」との見方を示した。

JPモルガン・チェースのジョン・バーグタイル氏は、原油相場の上昇が続 けば金相場は1オンス当たり800ドルに達するとの見通しを示しており、ジョー ジ氏の予想はこれを上回る。99年に始まった商品相場高騰を予測した投資家の ジム・ロジャーズ氏は、金相場が同1000ドルまで上昇するとみている。

ジョージ氏はまた、エネルギー需要を背景にウラニウムも来年末までに現 在の2倍強に上昇すると予想する。最新の価格は1ポンド=41.50ドル。ジョー ジ氏は、需要が供給を上回るなかで07年末までには70-100ドルに上昇すると みている。