リーマン:和久津氏をカリヨンから起用-アジア資本市場部門強化(2)

米大手証券のリーマン・ブラザーズは8日、 アジアで企業の資金調達などに対応するグローバル・ファイナンス部門を強化す るため、和久津宏氏(47)をマネージングディレクターとして資本市場部の日本 の統括責任者に起用するなど同部門の幹部人事を発表した。

リーマンの桂木明夫・在日代表は同日、ブルームバーグ・ニュースのインタ ビューに応じ、和久津氏が率いる日本の同部門について、年内に30人規模に拡大 する方針を示した。新体制を通じて、株式、債券、派生商品(デリバティブ)、 レバレッジド・ファイナンスなどを組み合わせ、顧客企業の保有資産や資本構成 にも配慮した資金調達手法の提供を強化する。

同社のこうした方針は、アジア強化策の一環だ。桂木氏は「アジアはわれわ れのプライマリーフォーカス(最優先課題)で、日本、中国、インドは重要な地 域だ」と述べ、「そしてアジアの成長のキーとなるのは日本だ」と強調した。ま た、「市場が良くなっていくにつれて競争が激しくなっていく。そのなかで、従 来の単純なファイナンスを提供するのではなく、ニーズを先取りしたソリューシ ョンを提供することで、他社よりも一歩先に行きたい」と語った。

テクノロジー関連や中小オーナー企業で資金需要高まる

和久津氏は、日興シティグループ証券などで資本市場、株式デリバティブの 専門家として実績を積んできた。4月28日付で仏系金融大手クレディアグリコー ル・グループのカリヨン証券を退社し、5月1日付で着任した。

和久津氏は、「企業側もディマンディング(いろいろ要求をつけるよう)に なってきた。企業を今後プロファイル(抽出)し、その企業にとってベストなフ ァイナンスを提供していきたい」とし、「それは、ときにはある企業にとっては 転換社債かもしれないし、ある企業にとっては資産を担保にしたファイナンスか もしれない」と述べた。

リーマンは今後、テクノロジー関連企業や中小のオーナー企業でファイナン スのニーズが高まると分析している。

リーマンは米国での不動産関連ビジネスの不振を補うため、日本では同業務 の強化を表明、土地の購入企業などに対する融資を最大で25%拡大する方針を打 ち出している。また、国債などのトレーディング業務を拡大するため、4月に三 菱UFJフィナンシャル・グループから近藤知樹氏を採用した。

和久津氏のほか、アジアのグローバル・ファイナンス・ソリューションズの 責任者にはJPモルガンからテレンス・リム氏(5月8日付)を、同レバレッジ ド・ファイナンス責任者にはドイツ銀行(香港)を経て4月に債券資本市場部に 入社していたジュヒ・プラサード氏を起用した。

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