原油のバレル10ドル上昇、アジア成長率0.6ポイント押し下げ-ADB

アジア開発銀行(ADB)のチーフエコノ ミスト、イフサル・アリ氏は5日、原油価格がバレル当たり10ドル上昇するた びに、アジアの経済成長率は0.6ポイント低下するとの見方を示した。ただし、 原油高が少なくとも1年以上継続した場合との条件を付けた。

インドのハイデラバードで開催されたADB総会で、アリ氏は記者団に対 し、原油価格上昇に伴う消費者への影響を和らげるためにアジア各国が実施し ている補助金がリスク要因なると述べた。同氏によると、各国政府はこうした 補助金を削減し、一部コストを消費者に転嫁する見通しという。

ニューヨークの原油先物相場は4月21日と24日に1バレル=75.35ドルの 過去最高値を記録、1年前からは約39%値上がりしている。

ADBの黒田東彦総裁は3日、総会の冒頭演説で、アジア発展途上国の今 年の経済成長率は約7.2%と、ほぼ昨年(7.4%)並みの水準が見込まれるものの、 その実現性は原油価格の下落にかかっているとの認識を示していた。

一方、インドの中央銀行であるインド準備銀行のレディ総裁は5日、原油 価格について、「懸念事項」だとあらためて指摘した上で、同国の将来のイン フレ動向は世界の原油価格にかかっていると述べた。その上で、4月18日に政 策金利を据え置いた同中銀は「迅速に行動する用意ができている」と語った。

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