米利上げ停止で世界経済堅調ならアジア通貨は上昇へ-UBS為替担当

スイスの銀行大手UBSの為替戦略責任者、 マンスール・モヒウディン氏は、米連邦準備制度が利上げ停止を決め、世界経 済の堅調が続けば、アジア通貨は米ドルに対し上昇するとの見方を示した。

同氏は4月28日のインタビューで、インドネシアやインド、韓国、マレー シア、シンガポール、台湾の輸出主導の経済の拡大が続き、これらの国・地域 の通貨は米ドルに対し上昇するだろうと述べた。インドネシア・ルピアは年初 来で米ドルに対して約12%上昇し、これら通貨の中で最も高い上昇率となって いる。

モヒウディン氏は「米連邦準備制度が利上げを停止し、世界の景気拡大が 引き続きしっかりしていれば、輸出が堅調な国々は恩恵を受けることになるだ ろう」と説明、「アジア各国の通貨に対する基調的な見通しは依然として明るい」 と語った。

UBSは、向こう12カ月間でルピアは約9%上昇し1米ドル=9600ルピア、 マレーシア・リンギットが約2%高の1米ドル=3.55リンギット、台湾ドルが 約1%上昇の1米ドル=31.5台湾ドルになると見込んでいる。

インド・ルピーは1米ドル=45ルピー、韓国のウォンは1米ドル=950ウ ォン、シンガポール・ドルは1米ドル=1.58シンガポール・ドルで、それぞれ ほぼ変わらずを予想している。

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は4月27日、すでに1年 10カ月に及んでいる利上げ局面を停止する可能性を示唆。連邦準備性制度は3 月に政策金利を4.75%に引き上げ、5年ぶりの高水準とした。金利先物の動き は、5月10日の次回連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利が5%に引 き上げられる可能性が大きいことを示している。

国際通貨基金(IMF)が先月公表した報告書によれば、日本の景気拡大 が、アジア諸国の製品輸出需要を押し上げている。仏銀BNPパリバは、4月 21日の7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)声明がアジア通貨のより速い ペースでの上昇を求めたことから、円やウォン、タイ・バーツの相場見通しを 上方修正した。