USEN社長、ライブドア買収は株主意向尊重-GyaOには自信

インターネット事業などを手掛けるUSENの 宇野康秀社長は1日までにブルームバーグ・ニュースのインタビューで、ライブド アの買収や資本提携について、間もなくまとまる同社の資産査定報告を受けて、両 社の株主の意向を尊重しながら柔軟に対応するとの方針を示した。また、ライブド ア前社長の堀江貴文被告との接触は現時点では控えるとの考えを明らかにした。

宇野社長は、ライブドアとの資本提携によるメリットについて「業績としては 短期的にはさほど大きくないかもしれないが、中長期的に考えた場合にライブドア のポータル(玄関)サイト、それにつながるサービス、また人材を含めて一体化し ていくことは企業価値を大きくすることにつながる」との考えを示した。さらに 「ライブドアのネット証券など金融事業に特別な興味があるわけではなく全体とし て魅力を感じている」と答えた。そして、同社長は、現在ライブドアに対して行っ ている資産査定の報告は「5月上旬から中旬くらい」とのめどを示した。

USENとライブドアの資本提携について宇野社長は、4月21日の投資家説 明会で株式交換を選択肢の一つとして考えているとしたが、両社株主の3分の2以 上が賛成する特別決議が必要なことから「まだ決めてはいない。別の手法を考える かもしれない」とした。さらに宇野社長は「普通に株主総会をやることも手だとは 考えている。本来の資本の論理から考えれば、反対される方が多ければ止めたほう がよいということ」として買収や資本提携には両社の株主の意向を尊重する姿勢を 示した。

また、ライブドアの株式約17.2%を保有する筆頭株主であり、4月27日に保 釈された堀江被告に連絡する可能性については、特に意識的に避ける必要はない、 としながらも現時点では「直接はたぶんないと思う」と述べた。ただ、堀江被告は ライブドアの「大株主であり、必要なことがあれば弁護士を通じてやりとりをする 場面はあるかもしれない」として間接的な接触の可能性は認めた。

ライブドアの経営に関しては、堀江被告と新執行部との間で、新執行部にゆだ ねるとの合意がすでにあることが前提であり、「わたしと新執行部が話をすること 自体を堀江氏がおかしいということはないだろうとの基本認識を持っている」と語 った。宇野社長は個人の立場でフジテレビジョンからライブドア株式12.7%を買 い取り堀江被告に次ぐ第2位の株主。

GyaO(ギャオ)事業に「不安はない」

宇野社長は、無料ブロードバンド放送の「GyaO(ギャオ)」については、 今後計画路線で行けば黒字化は十分可能だとの見方を示し、現在のビジネスモデル 継続の考えを改めて示した。GyaOの登録件数は今月中にも1000万件を超える 見通しだ。宇野社長はGyaOについて「広告収入で十分成り立つ、営業からすれ ば何の不安もない」と断言し、将来の事業の黒字化についても「何も心配していな い」と自信を示した。

USENの株価は前週末比126円(6.4%)高の2105円。(午前9時33分現 在)

--共同取材 若尾藍子 Editor: murotani

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