三井住友FG:銀行で投信ラップ口座-フレンド証を完全子会社化(4)

三井住友フィナンシャルグループ(FG)は 30日、グループのSMBCフレンド証券を完全子会社化し、リテール(個人向 け)総合金融サービスを強化すると発表した。証券仲介業制度を活用し、投資信 託での運用を一任するラップ口座サービスを三井住友銀行の窓口で2006年度の下 期から始める方針だ。

フレンド証は現在、三井住友銀行の子会社だが、三井住友FGの傘下に位置 づけをあらためる。完全子会社化は06年9月に、フレンド証の株主に対して三井 住友FG株式を株式交換で割り当て、フレンド証は上場廃止となる見通し。交換 比率は今後、詰める。

今回の完全子会社化に伴い新たに始める投信ラップサービスは預かり資産 2000万円以上の顧客を対象とする。銀行の顧客向けに個別株式の運用も含めた相 談業務も強化する。人材交流では、06年度中にフレンド証から三井住友銀へ100 人程度を配置する。両社合算の投信預かり資産約3兆3000億円は大幅増強を狙う。

三井住友FGの北山禎介社長は30日夕、東京証券取引所で記者会見し、子会 社化について「フィナンシャルグループの下に直接ぶら下げる形で位置づけを明 確化した」と述べ、銀行子会社にするよりも顧客に利益相反などが生じないなど とのメリットを挙げた。三井住友銀リースなどと同様のグループ主要企業に位置 づけをあらためる。

さらに北山社長は、リテールについて「フレンド証券との協働に軸足を置き、 大和(証券)との協働の可能性は、なお双方にメリットがあれば検討する」と述 べた。大和証券グループとの連携については当面は、法人向け証券業務に特化し、 リテール分野では必要に応じて検討していく姿勢を示した。

また、北山社長は「本当の意味でのワンストップ・ショッピングを実現した い」と述べ、「銀・証融合」の個人向け金融総合サービスの提供に向けた決意を 表明した。フレンド証の玉置勝彦社長は、100%子会社化により、「信用度が増 す」とメリットを強調した。

大手銀行や証券会社の間では1500兆円にのぼる個人金融資産を取り込もうと、 提携や関係強化の動きが活発化している。

三井住友FGの30日の株価終値は、前日比4万円(3.2%)高の129万円、 SMBCフレンド証は同16円(1.7%)高の988円。

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