新雇政策めぐりフランス全土で抗議デモ、労組や学生ら300万人参加

フランスの新しい雇用対策に反対する学生 や労働組合員が28日、パリ市街をデモ行進した。フランス全土でも若者雇用策 「初期雇用契約(CPE)」の撤回を求めて抗議デモが展開された。一部の参加 者が解散を拒否して警察当局と衝突し、警官が催涙ガスを発射する騒ぎも起きた。

フランス2位の労働組合、労働総同盟(CGT)のウェブサイトによると、 デモ参加者数は仏全土で合計300万人に上り、同国史上最高となったもようだ。 警察当局の推定では約116万人、パリ市内では9万2000人が参加した。デモ 行進は同国内260カ所で実施された。

フランス民主労働連盟(CFDT)のフランソワ・シェレク書記長はウェブ サイトで、CPEを「首相が撤回しない限り、われわれは抗議し続ける」と言明 した。

警察当局は28日、抗議デモが再び暴徒化しないよう、パリ市内に警官 4000人を配備した。3月23日にはパリ郊外でデモ参加者が警察官と衝突し、 若者が車に放火したり、店舗に被害を与えた騒ぎが起きていた。LCIテレビの 報道では、28日は400人が身柄を拘束された。

CPEの導入により若年層の解雇が容易になるため、労組や学生や野党社会 党が撤回を要求。過去2週間に数十万人が街頭デモに参加しているおり、ドビル パン仏首相は妥協を迫られている。この問題により、与党国民運動連合(UMP) で内部分裂も生じかねない情勢だ。UMP党首で大統領選挙の最有力候補を目さ れているサルコジ仏内相は前日、CPEについて協議できるよう一時差し止めを 求め、ドビルパン首相と距離を置く立場を示した。

抗議デモと同時に、多数のストも実施された。ただ、交通機関のストの影響 は限定的なもので、パリ市内の地下鉄とバスは約7割が平常運行した。教師など の公務員や病院職員、フランスガス公社などの公益事業会社もストを決行した。 仏航空当局によると、国内線と国際線は約3分の1が欠航となった。

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