ヘッジファンド運用者らは日本株に強気-香港での業界会議

香港で28日までの3日間に開催されたヘッ ジファンド会議で運用者らは、2月に停滞した日本株の上昇は再開するとの見 通しを示した。

日経平均は2月に2.7%安と、9カ月ぶりに下落した。今月は月初来2.7% 上昇している。

「ハチマン・ジャパン・ファンド」(運用資産1億2500万ドル=約145億 円)の運用に携わるヤシュワント・バジャジ氏は、日本株に関する「強気の見 方を支える構造的観点の多くは、依然として健在だ」と述べた。

ブルームバーグ・データによると、同氏のファンドは2月28日までの1年 間に、ドル建てで71%上昇した。同氏ら5人は27日、ヘッジファンド会議に集 まった投資家を対象に講演した。

2005年第4四半期(10-12月)の日本の成長率は年率5.5%と、米国や欧 州を上回った。7年にわたるデフレの終わりも見えてきた。1月の生鮮食品を 除いた全国の消費者物価指数は前年同期比0.5%上昇。日本銀行の福井俊彦総裁 は27日、「物価は着実に望ましい方向に向かって歩みを進めている」と述べた。 東京・大阪・名古屋の3大都市圏の商業地地価は2005年に上昇し、地価下落に も歯止めがかかる兆候が示された。

「マーティン・カリー・アブソルート・リターン・ダイジロー・ファンド」 の運用に携わるケビン・トループ氏は「地価下落、可処分所得減少、賃金低下 のいずれもが、反転し始めている」と話した。同氏のファンドは3月14日まで の1年間に20%上昇している。

香港でのヘッジファンド会議は、ロンドンのインフォーマ社傘下のICB Iが主催した。

「RABジャパン・ファンド」を持つRABキャピタル(ロンドン)のデ ィレクター、ニック・リード氏は、大型株に「収益機会がある」との見方を示 した。

リード氏とトループ氏は、日銀による利上げは金融政策「正常化」の一環 だと指摘。トループ氏は利上げをめぐる日銀発言が今後数カ月に日本株を「ぐ らつかせる」ことはあるかもしれないが、「そのようなぐらつきは長い目で見れ ば、買いの好機だ」と述べた。

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