日本無線株が大幅安、純損失325億円に拡大-防衛庁に過大請求額返済

船舶・防衛関連の無線通信機器の日本無線 株が売り気配を切り下げ、前週末比7%安の332円で値が付いた。24日に、今 期(2006年3月期)の連結純損失が325億円と、従来予想の6倍に拡大すると 発表したため、財務的な負担への懸念が広がった。代金を過大に請求していた 防衛庁への納入製品について231億円を返納し、特別損失として計上すること が打撃となる。

防衛装備品については、2004年12月に過大請求との指摘を防衛庁から受 けていた。このほか棚卸資産減耗損で47億円、固定資産減損で2億円を損失計 上することで、特別損失が合計で280億円発生する。これにより従来は55億円 と予想していた純損失が大幅に膨らむ。前期は5億4100万円の黒字だった。

経常損益も1億円赤字(従来予想は5億円の黒字)に下方修正した。持ち 分法適用会社の長野日本無線が純損失を計上することが響く。

リテラ・クレア証券の井原翼情報部長は、「かつては3000円を超える株価 で投資家の人気もあったが、最近は業績予想の下方修正ばかりが目に付き、人 気は離散している。きょうは、大幅な赤字を発表して見切り売りが膨らんだ」 との見方を示した。株価の回復は厳しいとみている。