欧州株見通し:銀行株は4-6月期に下落も-金利上昇で利益圧迫

過去最長の上昇局面を演じている欧州の銀 行株は、4-6月期に伸び悩みそうだ。金利上昇で銀行の利益率見通しに陰り が出ているためで、銀行株が欧州株式市場全般の下げの前触れになる可能性も ある。

ノルドインベストの運用担当者ボリス・ベーム氏(ハンブルク在勤)は、 「銀行が利益を伸ばすことは一段と難しくなるだろう」と述べ、株価上昇は「こ の環境では不可能だろう」と指摘した。

ダウ欧州株価指数の業種別構成比率で最大の銀行株は今月、週間騰落率が 毎週、同指数を下回っている。欧州中央銀行(ECB)は3月2日に過去3カ 月で2回目の利上げを実施、追加利上げの可能性も示唆した。金利上昇は融資 需要を抑制するとともに、不良債権の増加を招く可能性がある。

ダウ欧州株価指数の銀行株指数は2月27日につけた最高値から1.2%下落 している。英ファクトセット・リサーチ・システムズのまとめたデータによれ ば、クレディ・スイス・グループやHBOSなどの企業の期待外れの業績を受 けて、アナリストは利益予想を下方修正している。ファクトセットによれば、 銀行株指数を構成する企業の今年の増益率は平均で5.7%となる見通しで、2月 1日時点の予想の7.8%から下方修正されている。05年の増益率(28%)から 鈍化する見通しだ。

先週は、銀行株指数は前週末比で1.2%上昇したものの、ダウ欧州株価指数 の1.3%高に及ばなかった。今週はイタリア最大の銀行ウニクレディト・イタリ アーノなどが決算発表する予定で、銀行業界の見通し悪化が裏付けられる可能 性がある。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE