新日石会長:イラン原油調達15%削減、地政学リスク-サウジ産増加

新日本石油の渡文明会長(石油連盟会長) は15日の石連定例会見で、新日石のイラン産原油の調達規模を05年比で日量

2.2万バレル、約15%削減し、同12万バレルする計画であることを明らかにし た。地政学リスクの高まりを踏まえたもので、商社経由などのイラン産調達を削 減する一方、サウジアラビア産などを増やす考えで、すでに取り掛かっていると いう。

渡会長は一般論として、イラン産原油の輸入が困難になった場合には、備蓄 を使いながら新しい供給源を確保する必要があると指摘。ただ産油国側も増産対 応を行うとみられることから、「需給はタイトにはなるが、モノが切れることは ない」との見解を示した。

経済産業省によると、日本のイラン産原油の05年輸入量は3373万キロリッ トルで、全体の13.8%を占めている。

新日石の05年の原油調達量は日量約109.6万バレルで、このうちイラン産 は同14.2万バレル(全体の13%)。渡会長はイラン産について「1割以上は安 定的に持ちたい」と述べながらも、イラン情勢の緊迫化に対応していることを明 らかにした。その代替として、サウジ、クウェート、イラク産などのほか、同社 が保有するベトナム油田の増産なども検討するとしている。新日石の05年のイ ラク産調達量は同1.6万バレル。

新日本石油の株価は前日比5円(0.6%)高の896円。

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