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ソフバンク株:3日ぶり反発-安値更新で売られ過ぎの反動との見方も

携帯電話世界最大手の英ボーダフォンとの間で日 本法人買収を交渉中のソフトバンクの株価は3営業日ぶりに反発し一時、前日比5% に迫る水準まで買い進まれた。前日、株価が昨年11月25日以来となる3000円割れ まで下落したことで売られ過ぎとの見方が広がり、買われているようだ。ただ、ボー ダフォン日本法人買収交渉が明らかになった先週末の終値3310円の水準を依然、下 回っている。交渉の進展が不透明ななか、市場では思惑や情報が錯綜し、中長期的な 展望が見えない中での取引が続いている。

ソフトバンクの午前終値、前日比120円(3.9%)高の3180円で取引されている。 一時は同140円(4.6%)高の3200円まで買われる場面もあった。出来高は約2080 万株と東証1部第4位、売買代金は653億円で東証1部首位。株価は買収をめぐり財 務悪化の懸念が急速に台頭し、前日までに昨年11月以来となる3000円(分割換算 後)の大台を割り込み、年初来安値を更新した。

日の出証券の古野政明投資情報室室長は「売られ過ぎの反動が出ているようだ」 といい、「株価は大台を割り、年初来安値を更新すれば、買収に向けて先行きに懸念 があったとしても割安感から買う向きが出るのは当然」と話す。また、「一部報道に よるネットによる新事業も注目を集めるきっかけにはなっているのではないか」と指 摘した。

英ボーダフォンは3日、日本法人の過半数株式をソフトバンクに売却する方向で 交渉中であることを明らかにしている。ボーダフォンは約98%の株式を保有してい る。

現時点でソフトバンクは、資金調達について自己資金のほかLBO(レバレッジ ド・バイアウト)の手法を使う方針で金融機関との調整が進められているもよう。両 社は3月中にも交渉をまとめたい意向で、現在はボーダフォン日本法人の資産査定が 続いているもよう。ソフトバンクの広報室、抜井武暁氏は「4日の声明発表以降は交 渉については発表するようなことは何もない」としている。

市場では「交渉の話はマスコミ先行で、ソフトバンクは日経平均への寄与度も大 きく、投資判断がじらされるような展開に苛立ちの声も聞く」(古野氏)との指摘も ある。

9日付の日本経済新聞朝刊は、ソフトバンクが企業向けの購買費削減を支援する 企業向けサービスを開始すると報じている。インターネットを利用した「リバース (逆)オークション」の手法が使われるとしている。同社の抜井氏は「きょう午後に 正式発表の予定だ」とコメントするに留めている。

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