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ソフバンク株一転10%超安、財務悪化懸念に市場は注目-下落率首位

携帯電話世界最大手の英ボーダフォンとの間 で買収交渉中のソフトバンクの株価は前日の大幅高から一転して大幅反落してい る。株価は一時前日比10%を超える水準まで下落し、買収報道が明らかになる 先週金曜日の終値3310円を大きく下回って取引されている。ボーダフォン日本 法人買収への取り組みをめぐり、ソフトバンクの財務悪化を懸念する向きが売り を膨らませているようだ。

ソフトバンクの株価は午前10時29分現在、前日比300円(8.8%)安の 3130円で取引されている。一時は同370円(11%)安の3060円まで売り込まれ る場面もあった。東証1部下落率首位。出来高は2895万株で、東証1部第2位。 前日は一時同6%高の3520円まで上昇した。

髙木証券投資調査部の勇崎聡次長は「きょうの下げの要因は、前日にスタン ダード・アンド・プアーズ(S&P)がソフトバンクを格下げ方向で『クレジッ ト・ウォッチ』に指定したことで、ソフトバンクの財務悪化の懸念がより現実的 なものと市場で実感されたことではないか」という。そのうえで「買収への動き をめぐるソフトバンクの評価はまだ固まってはいないが、合意が出てない現時点 でははっきりした判定を出すのは難しい」との見方を示した。

S&Pは6日、ソフトバンクがボーダフォン日本法人の買収に向けて、英ボ ーダフォンと交渉を行っていると発表したことで、ソフトバンクの長期格付けを 格下げ方向で「クレジット・ウォッチ」に指定した。S&Pは、ソフトバンクの事 業規模との比較で財務上の負担が極めて大きくなる可能性があると指摘し、特に 資本・負債構成は脆弱(ぜいじゃく)であるため、財務の悪化は避けられず格付 けにマイナス影響が及ぶ可能性があるとの見方を示した。

また、独立系投資顧問のアセットアライブ代表取締役、下川勝彦氏は、「昨 日、週末の買収のニュースに反応して買った向きが、強気の流れが継続しないと 判断して慌てて手放しているようだ。また、マーケット全体の動きも経済指標な どの発表などを前に全体的に様子見ムードであり、大型案件の買収交渉のもたら す負の側面に投資家の目は向いているようだ」と述べた。

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