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ソフバンク株が一時6%超高、英ボーダフォンと買収交渉を好感(2)

週末に携帯電話世界最大手の英ボーダフォンとの 間で買収交渉中のソフトバンクの株価は一時、前週末比6%を超える水準まで上昇す る場面もあった。同社とボーダフォンとの間で国内携帯電話第3位の日本法人の株式 買収をめぐり交渉中であることが明らかになったことはひとまずプラスの材料とみな されたようだ。また、関連銘柄への影響も出ているようだ。

ソフトバンクの午前の株価終値は前週末の終値比160円(4.8%)高の3470円と なった。一時、同210円(6.3%)高の3520円まで買い進まれる場面もあった。出来 高は2955万株と前営業日の3500万株に迫る勢いで、東証1部第3位。売買代金は 1022億円で東証1部首位となった。

日興コーディアル証券エクイティ部の西広市部長は「ソフトバンクの日本法人買 収で交渉中のニュースが市場でどう評価されるかは注目を浴びていたが、株価の動き を見る限り、巨額なファイナンスを懸念するより、前向きな戦略を評価し好感する声 が強かったといえる」との見方を示した。そのうえで、「株価がタイミング的には十 分下げきった水準にあったこともきょうの買いにつながっている要因のひとつ」と指 摘した。

いちよし経済研究所の納博司・主席研究員は、「交渉が妥結していない現時点で は株価には基本的にはニュートラルだ」という。そして今後の推移を見守るとしなが らも、1)価格がどの程度か、2)資金調達が可能なのか、3)ボーダフォンから引 き継ぐも、事業を十分に活かせる戦略を持っているのか、4)従来の計画である携帯 電話事業への参入との兼ね合い、など見極めるポイントを挙げた。

また、関連として報道された、動画配信などの分野で提携するソフバンク傘下の ヤフーの株価も大幅高。一時は同7.4%高の14万6000円まで上昇。午前終値は同 9000円(6.6%)高の14万5000円。市場でもきょうの大幅高については「ソフトバ ンクの買収のニュースに関連した動き」(西氏)との見方が有力だ。

ソフトバンクは2007年4月から携帯電話事業に新規参入する方針を示しており、 昨秋には総務省から免許を取得していた。ボーダフォンの日本法人を傘下におさめる ことができれば、すでに優位に立っているNTTドコモやKDDIと、真正面から対 抗できる力を持った「第3勢力」となる。

ゴールドマンサックスの6日付の「Japan Morning Summary」によると、通信サ ービスについては、カバレッジを「ニュートラル」から「コーシャス」に変更すると したうえ、ソフトバンクが買収完了後に戦略的に大幅値下げを実施した場合、「既存 業者も値下げ対応が必要になり、ドコモやKDDIには大幅にネガティブである」と 指摘している。

携帯電話事業会社のNTTドコモ、KDDIは下落している。ドコモの午前の株 価終値は前週末比4000円(2.3%)安の16万7000円、KDDIは1万3000円 (2.2%)安の57万5000円。また、ソフトバンクと同じく携帯電話事業に新たに参 入するイー・アクセスの株価は同2900円(3.5%)安の8万800円。

独立系投資顧問のマーケット・アンド・テクノロジーズ代表取締役、内山俊隆氏 は「放送と通信の融合で注目を集めていたものの株価的には出遅れ感のあった通信関 連銘柄全体に再編の動きが波及することは必至であり、大きなうねりとして見直し機 運が高まり、さまざまな反応が株式市場にも出てくるだろう。そのためソフトバンク だけではなく、関連銘柄全体の動きからも目を離せない」という。

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