増配の野村HDなど証券株が上昇、利回り株と注目-業種別上昇率1位

大幅な増配を発表した野村ホールディングスが 90円(4.1%)高の2295円など、証券株が上昇。3月期末の接近で配当の権利取り を狙って高配当利回り銘柄が物色されるなか、株式市場の活況による好業績を裏づ けとした増配が証券会社の間でも広がるとみられ、業界全般を買う動きに発展した。 東証1部証券・商品先物取引指数は前週末比24.62ポイント高の1040.38で午前の 取引を終了。33ある東証1部業種別指数のなかで上昇率1位。

野村ホールディングスは3日、業績好調を反映して今期末配当を公表済みの基 準配当額12円に24円を加え、36円にすると発表した。同社は株主資本配当率によ って基準配当額を決めるとともに、一定の経営成績が得られたら配当性向を勘案し て利益還元を行う方針。年間配当は48円で、前期の20円から2.4倍になる。

増配により、単純計算で年間配当利回りは2.1%に上昇。東証1部の単純平均

0.95%を大幅に上回ったため、「利回り株として注目を集めた。相場低迷で株価が もみ合いとなるなか、下値不安が薄いとして押し目を拾う動きもみられる」(SB I証券、鈴木英之・投資調査室長)という。

証券株では、2月22日にジャスダックに新規上場したアイザワ証券もこの日午 前、期末の普通配当金を従来の12円50銭から22円50銭に増やすと発表した。上 場による記念配当12円50銭を合わせた期末配当金は35円になる。単純利回りは

2.5%。アイザワ証の株価も33円(2.4%)高の1405円と上昇。日興コーディアル グループや大和証券グループ本社など他の証券株も軒並み高い。

相場の低迷は手数料収入の減少など収益にマイナスに働くため、通常は証券株 が売られる要因になるが、逆に株価が堅調に推移。「相場の先安観が少ないことの 証し」(鈴木氏)ともいえそうだ。