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ソフバンク:英ボーダフォンとの交渉認める-日本法人買収で全力(3)

携帯電話最大手の英ボーダフォンが日本 法人の過半数株式を、ソフトバンクに売却する方向で交渉中であることが明ら かになったことについて、ソフトバンク広報室の東日出男氏は4日、ブルーム バーグ・ニュースの取材に対し、「全力で交渉に当たり、交渉の行方を見守る としかいえない」と述べ、両社が交渉をしている事実を認めた。

両社の交渉は3日、英ボーダフォンが発表したことで明らかになった。 発表資料では「ボーダフォン・ジャパンの過半数株式をソフトバンクに売却す る可能性について、交渉中であることを確認する」と説明している。ただ、そ れ以上の内容は触れられていない。

ソフトバンクの東氏は、交渉結果が出る時期や買収金額などについて 「現時点では一切、ノーコメント」とし、返答を避けた。ボーダフォン日本法 人の広報担当、マシュー・ニコルソン氏も「協議の詳細についてはノーコメン ト。決定次第に発表する」と述べるにとどめた。

ボーダフォンのクリストファー・ジェント元最高経営責任者(CEO) は、これまで企業買収に3000億ドル以上を費やしてきたが、日本法人の売却 は企業買収による拡大を目指す経営戦略の後退を意味する。アルン・サリン現 CEOは2月27日、同社の売上高見通しを下方修正し、のれん代の減損処理 として最大280億ポンドを計上すると発表している。

ウィリアムズ・デ・ブローのアナリスト、ダレン・ウォード氏によると、 日本法人の企業価値は最大で90億ポンド(約1兆8400億円)になるという。 仮にソフトバンクが日本法人の株式の過半数を取得したしても、1兆円程度の 巨額投資になるのは必至だ。

KBC証券ロンドンで日本株式を運用するディレクターのアミール・ア ンバザダ氏は「ソフトバンクはボーダフォン日本法人を買収することにより、 競合を1社減らせるだけでなく、同時1400万人の加入者を獲得できる」とし て、買収計画に「意外感はない」と語った。

一方、ソフトバンクと同様に、携帯電話サービス市場への新規参入を目 指しているイー・アクセスにとっては「遅れをとることになり、悪材料となる 可能性がある」と指摘した。

ソフトバンクは2007年4月から携帯電話事業に新規参入する方針を示 しており、昨秋には総務省から免許を取得した。ボーダフォンの日本法人を傘 下におさめることができれば、すでに優位に立っているNTTドコモやKDD Iと、真正面から対抗できる力を持った「第3勢力」となる。

--共同取材:高頭大祐、鈴木恭子 Editor:Kaimai

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