ミタル:15年までにシェア15%狙う-仏紙が機密事業計画すっぱ抜く

仏経済紙ラ・トリビューヌ(オンライン版) は2日、アルセロールに買収案を提示したミタル・スチールが2015年までに世 界の鉄鋼市場シェアの15%を占める計画であると報じた。ミタルはこの計画が 事実であると認めた。

ミタルはこの計画のなかで、「世界中の途上国の鉄鋼市場で力強い地位を築 くため、インドと中国での成長加速」を狙い、2015年までに年産2億トンを目 指すとしている。この計画を盛り込んだ文書「ミタル・スチール-アルセロール 企業連合の要点」は機密扱いの表示付きで6ページからなり、欧州各国の政府に 2月28日に送付された。

製鉄世界最大手のオランダのミタルは、ルクセンブルクのアルセロールに対 して232億ドル(約2兆7000億円)の敵対的買収を提案。買収により2位の メーカーの3倍以上の規模を目指している。アルセロールの株式の5%を保有す るルクセンブルク政府をはじめフランスとスペインの政府も買収提案に批判的な 姿勢を示している。

ミタルは、文書について、買収提案の「要点」が記載されているとしている。 ミタルの広報担当者、ニコラ・デビッドソン氏(ロンドン在勤)は2日、ラ・ト リビューヌのウェブサイトに掲載された文書を本物と確認した。同文書には、追 加的な人員削減は行わないことを保証する文言が明記されているという。

また、フランスのブルトン経済財務産業相は1日、この文書は「業務執行上 の概要説明(エギュゼキュティブ・サマリー)」であるとの認識を示した。同国 は株式を保有していないが、アルセロールの従業員のうち他国より多い約2万 6000人を抱える。一方、スペイン政府は、同日ファックスで発表した報道資料 で、この計画を「不十分である」との見方を示した。

一方、アルセロールの広報担当者、リュク・シェール氏(ルクセンブルク在 勤)は2日、ミタルが「詳細な」事業計画を公表した場合に限り話し合いに応じ る方針を明らかにした。

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