アジア株は80年代の最高値を更新も、日本バブル崩壊後3度目の正直

アジア株は1980年代に付けた最高値の更 新を試す展開となっている。日本のバブル崩壊後「3度目の正直」で、ピーク を超える日は近そうだ。

14市場で構成するモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナ ル(MSCI)のアジア太平洋指数は先週の上昇で、年初来の上昇率が3.5%に 達した。1月は1996年5月以来の高水準で終了し、2000年1月の高値も超えて いる。

前2回の上昇相場は、1997年のアジア危機と2000年のインターネットバブ ル破裂で終わっていた。今年は、持続的な経済成長によって前2回のような反 落を回避できるかもしれない。

アライアンス・トラストで運用に携わるアントニー・ムー氏(香港在勤) は「アジア市場は、堅調に推移し、心理的天井を抜く条件は整っている」とし て、「1990年代終わりや2000年とは状況が大きく異なる」と話した。

モルガン・スタンレーの香港在勤・アジアストラテジスト、マルコム・ウ ッド氏は、韓国のサムスン電子や台湾の台湾積体電路製造(TSMC)など輸 出株を有望視している。また、マッコーリー・セキュリティーズのアジアスト ラテジスト、ティム・ロックス氏は、米利上げ終了で恩恵を受けるとの見方か ら地銀株を推奨。「金利はピークが近く、これは与信の伸びにプラスだ」と述 べた。さらに「地域の成長も予想を上回っている」と話した。

2005年11月-06年1月の3カ月で19%上昇したMSCIのアジア太平洋 指数は2月に一時5.5%安となったが、先週は3.1%高と反発した。アジア通貨 の上昇も、ドル建てでの同指数の上昇につながった。円と韓国ウォンは先週、 それぞれ0.9%と0.7%上昇した。先週はまた、日銀総裁のデフレほぼ収束しつ つあるとの認識を示したことを背景に三菱UFJフィナンシャル・グループな ど日本の銀行株が上昇した。

1988年に導入されたMSCIアジア太平洋指数のこれまでの最高は1989年 2月23日に付けた140.41。地域の高成長が域内企業に世界平均を上回るペース の増益を実現させるとの期待から、今回は3度目の正直での過去最高更新が期 待される。