アジアの発電所向け石炭価格、今年も昨年並みの公算-需給ひっ迫

アジアの発電所向け石炭の価格は今年、過 去最高値となった昨年並みの水準となりそうだ。オーストラリアの港湾の処理 能力が限界に近づいていることや、インドネシアで炭鉱が洪水の影響を受けて いることなどが背景となっている。

豪3位の石炭会社、エクセル・コール傘下のエクセル・コール・マーケテ ィングのマネジングディレクター、ロス・クランプ氏は21日のクアラルンプー ルでのアジアの石炭に関する会議で、東京電力など日本の電力各社は、豪州産 石炭の2006年の購入契約を1トン当たり50-53ドルで結ぶ可能性が大きいと 述べた。昨年の契約価格は過去最高の53ドルだった。

同氏は「需給は極めてひっ迫しており、港湾の拡張工事も行われているも のの、今年遅くか来年まで完了しない」と指摘、石炭価格は今年これまで予想 されていたより、「ずっと」高くなるだろうと述べた。

アナリストや石炭会社は2カ月前、石炭増産を受け、06年の契約価格が1 トン当たり約40ドルに下落するとの見通しを示していた。

会議を主催した石炭価格調査会社、マックロスキー・グループのジェラー ド・マックロスキー会長は、電力各社は今年、49-51ドルで契約を結ぶ公算が 大きいと述べた。

同会長によれば、インドネシアで洪水により石炭生産が滞っていることに 加え、インドと中国南部での石炭需要が高まっていることから、一般炭のスポ ット価格は上昇している。