ばら積み運賃が急騰、鉄鉱石価格動向不透明で船舶駆け込み需要も

鉄鉱石や穀物を運ぶ外航ばら積み船のス ポット運賃が急騰している。鉄鉱石の輸入価格交渉をめぐる中国鉄鋼メーカー の思惑や、船舶需給のひっ迫観測から船舶を早めに手配する動きが広がってい るもよう。

ばら積み船の運賃・用船料の指標となるバルチック・ドライ指数は20日、 前日比2.2%高の2798と18日連続で続伸し、3カ月ぶり高値をつけた。昨年 10月に3370という高値をつけた後、需給軟化観測で下落を続けていたが、1 月25日の安値2033から約4割上昇している。鉄鉱石輸送が中心で積載量15 万トン前後の「ケープサイズ型」と呼ばれる大型船のブラジル・中国間の運賃 は1トン=27ドル弱と過去1カ月で27%上昇した。

商船三井の安岡正文・鉄鋼原料船部長は、「中国の粗鋼生産の増加ペース が鈍化しても、品質向上のため鉄鉱石輸入は増加を続けるとみられる。船舶需 給のひっ迫が続く公算が大きい」という

調査会社トランプデータサービスの海老原謙治・代表取締役は、「1-2 月は中国鉄鋼メーカーが、鉄鉱石価格の値上げ要請をけん制する目的で輸入を 抑えていた。しかし中国の鉄鋼需要は2006年も前年比15-20%程度の伸びが 見込まれており、鉄鉱石輸入を再開せざるを得ない状況。ケープサイズ型の船 舶の供給量は5-7%程度しか増えないため、需給ひっ迫が続く」とみている。

鉄鋼原料となる原料炭価格は、2006年度輸入分が前年比8%安の水準で決 着したが、鉄鉱石については中国大手を中心に価格交渉が進められており、 「前年比プラスかマイナスか微妙な情勢」(海老原氏)。仮に値上げ決着した 場合に備え、旧価格で3月分を手配する駆け込む需要も出ているという。

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