ゴールドマン元幹部設立ファンドのTPGアクソン、日本で業務本格化

米ゴールドマン・サックスの元幹部が設立し た運用額57億ドル(約6700億円)規模の米ヘッジファンド、TPGアクソン・ キャピタルが日本の上場株式などへの投資を本格化する。東京に設立した日本法 人で、企業担当アナリストを拡充、調査能力などを高めて投資収益の獲得を狙う。

設立メンバーの1人で、香港法人のシニア・エグゼクティブである長谷部泰 三氏によれば、TPGアクソンは2005年11月下旬、東京にオフィスを開設、日 本での投資顧問業の登録を完了した。長谷部氏は香港事務所でテレビ電話インタ ビューに応じ、「世界で第2位の日本市場を重視している」と述べた。

長谷部氏は日本株式について「日本企業はリストラクチャリングをしっかり 終え、安定成長が望める」と述べ、自動車や製薬会社などに加え、住宅、証券、 機械産業に注目しているという。買いと売りを組み合わせたロング・ショート型 の投資手法などで投資収益率は年間10%台を目指す。

TPGアクソンでは日本株投資について、これまでニューヨークや香港拠点 にいるアナリストが担当業種の日本企業を調査してきた。東京ではバイサイド・ アナリストを年内に2人増員し、6人以上の体制とする計画だ。不動産や内需関 連など「日本語でしか情報のとれない企業」(長谷部氏)に重点を置きたいとい う。

TPGアクソンは、ゴールドマンのプリンパル・ストラテジーズの共同責任 者だったディナカー・シン氏と長谷部氏を含む同部門出身の幹部3人が04年10 月に設立した。長谷部氏は38歳。慶応義塾大学を卒業後、コンサルティング会社 や投資会社を経て米ペンシルバニア大学・ウォートン校でMBA(経営学修士) を取得し、1999年にゴールドマンに加わった。

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