米メルク、「バイオックス」めぐる連邦訴訟で初の勝訴

米製薬大手メルクは17日、鎮痛剤「バイオッ クス」の副作用をめぐる連邦訴訟で初めて勝訴した。フロリダ州の男性の遺族らは、 2001年に心臓発作で死亡したのは23日間服用したバイオックスが原因だと主張し ていたが、ニューオーリンズ州連邦地裁陪審は、メルク側に責任はないとの評決を 下した。

リチャード・ディッキー・アービンさんの遺族による訴訟は、昨年12月にテ キサス州ヒューストンの連邦地裁で陪審が結審できず、審理無効が言い渡されてい た。

バイオックスの副作用をめぐる訴訟でメルクが勝訴したのは、今回と州裁判所 での勝訴の2回。今回敗訴すれば、高くつく評決を避けるため、メルクに和解を求 める圧力が高まりかねない状況にあった。メルクは2004年9月に回収したバイオ ックスの副作用をめぐり、約9650件の訴訟を起こされており、数十億ドル規模の 損害賠償の支払いに直面する可能性がある。

リッチモンド大学で製造物責任(PL)法を教えるカール・トビアス教授は、 「メルクに勢いがついたと言うのは時期尚早だ。そもそも、アービンさんの訴訟は 説得力の弱いケースだとの見方が多かった。より長期にわたって服用したケースの 方が効力は大きいだろう」と指摘した。

勝訴発表を受けた17日の米株式市場時間外取引では、メルクの株価はニュー ヨーク時間午後6時21分現在、80セント高の36.85ドル。

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