独ドレスナー銀:ナチスの強制収容所建設を支援-独立機関が報告(2)

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ドイツのドレスナー銀行が17日発表し た、同行のナチス政権への関与を調べた歴史考証によると、同行の傘下企業が、 少なくとも160万人が殺害されたアウシュビッツ強制収容所の建設を助けてい たことが明らかになった。同研究はドレスナーが独立機関に委託したもの。

同研究によると、ドレスナーは、当時の独裁者アドルフ・ヒトラーの親衛 隊SSへの資金供給も行っていた。同研究は、ドレスナーがこれまで未公表と していた資料を基に、2400ページにまとめられた。SSはユダヤ人を強制収 容所に送り、これら被害者から莫大な資産を略奪した。

同研究の調査委員会メンバー、ハンス・モムゼン氏は、「この研究で、同 行が人種差別主義で帝国主義的なナチス政権の目標に無条件で従ったことが明 らかになった」とし、「全てが新しいものではないが、詳細について新たな展 望が開けた」と述べた

自動車メーカー欧州最大手のフォルクスワーゲン(VW)と特殊化学最大 手のデグサ、衣料販売のヒューゴ・ボスはこれまでに、ナチス政権とのそれぞ れの関与についての研究を独立機関に委託してまとめ、発表している。

ドレスナーへの抗議運動

ドレスナーが1997年に創業125周年記念の式典を行った際、当時のユル ゲン・サラザン最高経営責任者(CEO)は同行の歴史を語ったものの、ナチ ス政権との関わりにはほとんど触れなかった。ホロコーストの生存者らはこれ を不満とし、ドレスナーのナチス政権への関与を調査するよう求める抗議運動 を起こしていた。

同研究に携わったジョハネス・ベア氏は、「時代は変わり、銀行も変わっ た」とし、「各行は現在、支店と従業員を世界中に有しており、社史について は国外従業員からの関心も高い」と述べた。

ドレスナーのウルフ・マイヤー役員は17日ベルリンで記者会見し、「そ れが痛みを伴うものだとしても、われわれは真実を受け入れる覚悟がある」と 述べた。ドレスナーは同研究に160万ユーロ(約2億3000万円)を投じた。