ハイニックス、NANDフラッシュメモリーで05年は3位に浮上-調査(2)

米IT(情報技術)大手調査会社アイサプライ は14日、2005年のNAND型フラッシュメモリー(電気的に一括消却・再書き込み 可能なメモリー)の世界シェアランキング(速報値)を発表した。韓国のハイニッ クスが2004年の4位から3位に浮上し、04年に3位だったルネサステクノロジが4 位に後退。5位には米マイクロンテクノロジーが7位から順位を上げるなど、業界 構図の変動ぶりが目立った。

05年のランキングによると、首位は韓国のサムスン電子(シェア52.9%)、2 位が東芝(同21.9%)で、これら2社の順位は前年と変わらなかった。3位がハイ ニックス(同12.7%)、4位がルネサステクノロジ(同6.8%)、5位がマイクロ ンテクノロジー(同2.2%)、6位が伊仏STマイクロエレクトロニクス(同

2.0%)、7位が独インフィニオン(同1.5%)――となった。

上位メーカー3社中、大きく躍進したのがハイニックス。年後半の追い上げで、 05年の売上高は前年比6.3倍の13億8200万ドルと急伸した。同社は06年中に34 億ドルを半導体事業に投資し、NAND型フラッシュメモリーで世界2位のポジシ ョンを狙う。1つの素子に多くの情報を蓄積する「多値化」の技術導入も積極的に 進め、生産性向上に取り組む方針だ。

圧倒的な投資力を背景に、量産効果で市場を支配する“巨人”サムスンは健在 だが、シェアは04年の58.7%から05年は52.9%に縮小。2位の東芝のシェアは、 年間では21.9%だったが、第4四半期(05年10-12月)は19%と20%の大台を割 った。東芝は、ハイニックスなど後発メーカーの追い上げ攻勢に対抗するため追加 投資を決定。提携先の米サンディスクと、05年度末までに2社合計で1200億円超を 投資する。06年度も引き続き高水準の投資を行う見通し。

05年のNAND型フラッシュメモリー市場は、前年比64%増の109億ドルと急 成長を遂げた。米アップルコンピューターの「iPod」など携帯音楽プレーヤー や記憶メモリ媒体用に需要が急拡大し、市場をけん引した。06年も数量ベースで前 年比2-3倍の出荷増が見込まれる同市場について、アイサプライはリポートで 「(金額ベースで)06年は前年比55%増の168億ドルの市場に育つ」と予測してい る。

<2005年のNAND型フラッシュメモリー世界シェアランキング>
(出典アイサプライ、単位百万ドル:2006年2月)
              05年売上高(前年比増加率%)   05年シェア  05年4Qシェア  04年順位
 1.サムスン電子            5,742(  47%)      52.9%      50.4%      1
 2.東芝                    2,382(  29%)      21.9%      19.0%      2
 3.ハイニックス            1,382( 525%)      12.7%      16.8%      4
 4.ルネサステクノロジ       735(  23%)       6.8%       7.0%      3
 5.マイクロン・テクノロジー             238(2875%)       2.2%       3.0%      7
 6.STマイクロ              215( 760%)       2.0%       2.5%      6
 7.インフィニオン            165( 450%)       1.5%       1.3%      5
 合計                    10.859(  64%)