ライブドア株:「有証偽装規定」かぎ、上場維持-堀江容疑者きょう起訴

ライブドア幹部の証券取引法違反事件で元社長 の堀江貴文容疑者らが13日に起訴される公算が大きくなり、ライブドア株の上場の 行方に一段と注目が集まっている。すでにライブドア株は子会社ライブドアマーケ ティングとともに、上場廃止の懸念がある監理ポストに割り当てられており、先週 末の株価は上場廃止の懸念を織り込む形で大幅に下落した。

東証の上場廃止基準は株主数や時価総額、期間収益・財務など項目が多岐にわ たる。このなかでライブドアが抵触する可能性が高いのはその他に含まれる「有価 証券報告書等の虚偽記載等」の部分。虚偽記載を行って「その影響が重大であると 取引所が認めた場合」に上場廃止になる整理ポストに移され、1カ月間の取引後に 上場廃止になる。

カネボウ(上場廃止2005年6月13日)と西武鉄道(同2004年12月17日)は この規定が適用され上場廃止になった。ともに有価証券報告書の訂正報告書を提出、 カネボウはその10日後、西武鉄道では1カ月弱後に東証が上場廃止を決定した。

ライブドアについては現時点で、子会社ライブドアマーケティングで粉飾決算 があったと東京地検特捜部はみている。同時にライブドア自身についても数値の水 増しがあったと認識しており、堀江容疑者らを再逮捕する構えだ。

こうしたなかで東証は、ライブドアに情報開示を引き続き強く要請する。すで に2社を「開示注意銘柄」に指定、疑義についての照会を進めている。投資家は株 式取引に際して会社側からの開示資料に目配せをする必要がある。ただ、ライブド アは特捜部の強制捜査で「多数の資料が押収された」としており、適時情報開示が 困難になっている。こうした点を踏まえて東証は、金融庁や証券取引等監視委員会 の動向を含めた対応を求められている。

市場は上場廃止方向との見方

すでにライブドア株について市場は「西武鉄道と同様に上場が廃止される方向 との見方が一般的」(高橋和宏・大和証券SMBCエクイティ企画部部長)ととら えている。13日の起訴に向けて証券取引等監視委員会が告発するとの報道が流れた 10日の株価は一時前日比で18円(17.1%)安の87円まで下落した。

上場が廃止になると流動性プレミアムが剥落するが、理論的には企業価値に変 わりはない。ライブドアにはライブドアオートやセシールといった有力子会社もあ る。同時に決算数値に粉飾があるというマイナスの部分があり、さらにライブドア にはIT(情報技術)企業という実態に乏しい側面もある。

堀江容疑者起訴で、ライブドア関係者の証取法違反事件が新たな局面に伸展す るなか、ライブドア株は上場廃止の可能性を内包しながら日々の変化率が激しい値 動きが続きそうだ。

ライブドア株の10日終値は、前日比14円(13%)安の91円。ライブドア株取 引は午後2時から1時間の特例措置が取られている。

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