ドルは「ピーク」に到達、米利上げ継続は織り込み済み―ゴールドマン

米ゴールドマン・サックスは、ドル相場は 「ピーク」に到達しており、米連邦準備制度による利上げ継続を織り込んでい るとして、投資家にドル売り・ユーロ買いを推奨した。

米金融当局があと2回利上げを実施するとの観測を背景に、ドルの対ユー ロ相場は先月の安値から3%近く上昇している。先物トレーダーの過半数は、 3月と5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利上げを織り込んで いる。

ゴールドマンの通貨ストラテジスト、ジェンズ・ノードビグ氏は9日のイ ンタビューで、「ドルは難しい局面を迎えることになろう」と述べ、「投資家 の利上げ観測は勢いを失うだろう」と予想した。

東京時間午後2時40分現在、ドルは1ユーロ=1.1999ドルと、9日のニュ ーヨークの1.1980ドルから下落している。ドルは1月25日に昨年9月以来の 安値1.2323ドルを付けた。

ゴールドマンは2月8日に1.1950ドルの水準でドル売りを勧めた。1.1780 ドルよりもドル高に振れれば、損失を限定するためにドル売りのポジション(持 ち高)を解消すべきだとしている。

ノードビグ氏は、半年後のドル・ユーロ相場の見通しを1.25ドル、1年後 を1.30ドルとしている。同氏は、「現在の米金融当局の見解や、経済指標の強 さをめぐる不確実性を加味すれば、金利期待がさらに大きく上振れする可能性 は短期的には低い」と分析した。

同氏はまた、拡大する米貿易・財政赤字がドルに対する需要の足かせにな るとの見方も示した。ブルームバーグ調査の予想中央値によれば、10日発表の 昨年12月の米貿易赤字は650億ドルと、過去3番目の大きさとなる見込み。