新日石:排出権プロジェクトの承認を獲得-ベトナム油田のガス回収

石油元売り最大手の新日本石油は7日、ベト ナム南部沖合のランドン油田で推進している副産物ガスの回収プロジェクトが、 国連機関から排出権獲得プロジェクトとして承認されたと発表した。2001年12 月から10年間にわたって、年間約68万トンのCO2を削減可能で、CO2削減 プロジェクトとしては世界最大になるという。68万トンは、新日石が1年間に 排出する温室効果ガスの5%に相当するという。

地球温暖化防止を定めた京都議定書では、CO2をはじめとした温室効果ガ スを削減する手段として、クリーン開発メカニズム(CDM)などの仕組みが盛 り込まれている。CDMでは、先進国と途上国が協力して温室効果ガスを削減し た場合、その削減分に対してCDM理事会が排出権を付与する。排出権を付与さ れた企業は、これを自社のガス削減に充てることなどが可能となる。

新日石のプロジェクトでは、原油生産の際に副産物として発生するガスを回 収し、ベトナム国内の発電所に供給する。これによって発電所は、既存燃料を削 減できる。今後は削減量の実績値を確定する審査の後に、正式に排出権が発行さ れる。

この日都内で記者会見した小林俊和副社長は、CDMを利用することで、副 産物ガスに「多少経済性が出てきた」と説明する一方、排出権の活用法について 「今後検討する」と述べた。ランドン油田は、新日石グループの日本ベトナム石 油、コノコフィリップス、ベトナム国営石油の子会社の3社が権益を保有してお り、排出権の取り分についても、これから3社で調整するとしている。

新日本石油の株価終値は前日比18円(2.0%)高の939円。

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