日立:10-12月営業利益は14%増、自動車関連、産業機械など堅調(3)

日立製作所が3日発表した05年度第3四半期 (10-12月)連結決算(米国会計基準)によると、営業利益は前年同期比14%増の 391億円となった。日立建機が伸びたほか、産業機械も堅調、さらにエレクトロニク ス、自動車関連分野の日立化成、日立金属などが好調だった。

売上高は同6%増の2兆2588億円。日立建機が海外市場向けを中心に売上が伸 びたほか、民間設備投資の回復に伴い産業機械などが堅調、大幅増益となった。高機 能材料部門でもエレクトロニクスや自動車関連を中心に日立化成、日立金属、日立電 線の売上が好調で貢献。電子デバイス部門も、液晶やPDP(プラズマ・パネル・デ ィスプレー)をなどディスプレイ事業の赤字幅が縮小したことで、増益となった。

情報通信システム部門もソフト・サービス事業が堅調で売上高を伸ばしたが、 パソコンの赤字や、前年に計上した子会社の代行返上益がなくなったため減益。ハー ドディスク装置(HDD)事業の営業赤字は74億円だった。薄型テレビ事業などデ ジタルメディア・民生器機は58億円の営業赤字となった。

税引前利益は同16%減の597億円。前年は、エルピーダメモリの上場に伴う利 益を計上したが、今回はこれがなくなったため減益となった。この影響から純利益は 前年同期比80%減の54億円だった。

HDD事業の赤字幅は縮小へ

通期の業績は従来予想を据え置いた。売上高は前期比2%増の9兆2200億円、 営業利益は同14%減の2400億円、純利益は同61%減の200億円をそれぞれ予想し ている。HDD事業は270億円の営業赤字が残る見通し。ただ、需要拡大と生産時の 歩留まり(良品率)改善などにより、中間期時点で見込んでいた360億円の赤字より は赤字幅が縮小する。

会見した三好崇司専務は「HDD事業は、世界的に3.5インチや2.5インチの 需要が伸び、需要がひじょうに旺盛。現在、必死に歩留まり改善に取り組むなど収益 改善努力をしている」と説明。また、市場が拡大中のプラズマテレビは積極的な増産 を前倒しで行う方針を示した。新工場建設など生産の具体的な計画は3月中に決める。

4-9月期は54億円の最終赤字

4-12月の9カ月累計の業績は、売上高が前年同期比3%増の6兆6721億円、 営業利益は同18%減の1168億円、純損益は54億円(前年同期は678億円の黒 字)の赤字に転落した。

同期の売り上げは、ストレージ事業がサーバー向けに伸びたことや、空調設備、 建設機械、電力・産業用システム、高機能材料、自動車用部品などが世界的な社会イ ンフラ投資の回復が順調で増収。ただ、半導体など電子デバイスが減益だったことや、 HDDや薄型テレビなどデジタル家電分野の赤字が響き、収益が悪化した。

日立製作所の3日終値は前日比12円(1.5%)安の809円。

--共同取材 PAVEL ALPEYEV Editor:Murotani

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