東エレク:4-12月純利益2.3倍、半導体装置好調-通期予想維持(3)

半導体製造装置メーカー国内最大手の東京エレ クトロンが3日発表した2005年度4-12月期(9カ月累計)の連結決算は純利益 が前年同期比2.3倍の341億円だった。設備投資に積極的な国内外の半導体メーカ ーや液晶パネルメーカーからの売り上げが好調だったことが寄与した。

売上高は同11%増の4782億円、営業利益は同43%増の532億円。将来の収 益の先行指標である半導体・液晶製造装置の受注高(単独ベース)は3984億円。

第3四半期受注は大幅回復

第3四半期(10-12月)の純利益は前年同期比24%減の101億円。売上高 は同2.9%減の1451億円、営業利益は同0.3%減の169億円と微減だった。台湾 の液晶パネルメーカーからの液晶製造装置の受注が大幅に減り、減益になった。

半導体・液晶製造装置の受注高は同39%増の1555億円。四半期ベースとして は、IT(情報技術)バブル崩壊後の2001年以降、03年10-12月期(1904億 円)、アテネオリンピック直前の04年4-6月期(1760億円)に次いで3番目の 高水準にまで回復した。

通期営業益は上振れも

通期の業績は従来予想を維持。売上高は前期比2%増の6500億円、営業利益は 同6.3%増の680億円を予想している。純利益は、法人税や事業税が通常税率に戻 り税負担が増えるため同29%減の440億円となる見込み。

ただ、業績は上振れる公算が高い。韓国、台湾、米国、日本の主要半導体メー カーや液晶パネルメーカーが積極的に設備投資をしているためで、受注高は期初予想 を上回って推移している。原田芳輝執行役員は「2-3月の状況をみないとわからな いが、営業利益は700億円程度に上振れることを期待している」と述べた。

足元の受注は、需要が拡大しているNAND型フラッシュメモリー(電気的に 一括消却・再書き込み可能なメモリー)用製造装置が「ひじょうに引きあいが強い」 (原田執行役員)。MPU(超小型演算処理装置)用も堅調で、DRAM(記憶保持 動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)用は安定的に推移している。

06年1-3月期の受注高は、10-12月期と同水準の1500億円程度になる見 込み。さらに、原田執行役員は「06年度第1四半期(4-6月)もかなり底堅く推 移するのではないか」と楽観的な見通しを示した。

東京エレクトロンの3日終値は前日比250円(2.8%)高の9180円。

●四半期ベース・単独の受注高の推移(単位:億円、カッコ内は受注残高)
         1-3月     4-6月    7-9月     10-12月
2005年   1308(2111)  1105(2662)  1321(2917)  1555(----)
2004年   1469(2608)  1760(2966)  1328(3480)  1121(3401)
2003年    658(1383)   783(1499)  1267(1722)  1904(2675)
2002年    756(1350)  1269(1960)   893(1800)   664(1750)
2001年    584(2600)   647(2300)   273(1500)   256(1300)
2000年   1631(2487)  2057(3275)  2147(3900)  1451(3900)

--共同取材 PAVEL ALPEYEV  Editor:Murotani

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