新日鉄や韓国のポスコ、ミタルによる買収阻止でアルセロール支援も

鉄鋼メーカー世界3位と5位の新日本製鉄 と韓国のポスコは、同2位のルクセンブルクのアルセロールがオランダのミタ ル・スチールによる敵対的買収を阻止することで協力する可能性があると、ア ナリストやファンドマネジャーらはみている。

ミタルはアルセロールに、186億ユーロで買収を提案している。ポスコの李 龜澤(リ・クテク)最高経営責任者(CEO)とJFEスチールの馬田一社長 は2日から、パリで開催される国際鉄鋼協会(IISI)の会議に出席する。 アルセロールのギイ・ドールCEOが1月30日に明らかにしたところによると、 同社は2日に新日鉄とも会談する計画。

アルセロールは1月31日に、ミタルからの買収を阻止するためアジア企業 と提携を模索する可能性を示唆した。いちよし投資顧問の秋野充成運用部長は、 新日鉄が協力すれば、アルセロールはミタルによる買収を回避することができ るだろうとして、ミタルが世界の鉄鋼生産の10%を握ることは、新日鉄にとっ て好ましいことではないと指摘した。同氏は、新日鉄はアルセロールを買収す ることはできないし、そうする計画もないだろうが、ミタルの買収を阻止する ような提携は可能だ。時間稼ぎになるような策を取るかもしれないと語った。

米紙ウォールストリート・ジャーナルは1日、アルセロールが新日鉄や中 国の上海宝鋼集団、韓国のポスコなどと、株式の持ち合いなど財務面で何らか の協力関係を結ぶ可能性があると報じていた。

アルセロールのゴンザロ・ウルキホ最高財務責任者(CFO)は31日、ミ タルによる買収を阻止するため「法的手段を取る予定だ。また、他社との提携 など何らかの協力関係を結ぶことを検討する可能性がある」と述べている。新 日鉄は1月27日に、自社が買収の標的となることを防ぐ措置を取る方針を示し た。

サムスン証券のアナリスト、キム・ギュンジュン氏は「新日鉄とポスコは それぞれもM&A(企業の合併・買収)の対象となり得る企業であり、要請が あればアルセロールを支援するだろう」として、「ミタルがアルセロール買収 に失敗し、日本や韓国に目を向けた場合、互いに助け合うことが必要になるか もしれない」と述べた。