アルセロール:ミタルによる買収阻止へアジア企業と提携模索も

世界2位の鉄鋼メーカー、ルクセンブルク のアルセロールは31日、同業最大手、オランダのミタル・スチールによる186 億ユーロ(約2兆6500億円)の買収を阻止するため、アジアの鉄鋼メーカーと 提携する可能性を示唆した。

アルセロールのゴンザロ・ウルキホ最高財務責任者(CFO)は31日、マ ドリードでの記者会見で「法的手段を取る予定だ。また、他社との提携など何ら かの協力関係を結ぶことを検討する可能性がある」と述べた。提携先の社名につ いては触れていない。アルセロールのギイ・ドール最高経営責任者(CEO)は 30日、新日本製鉄と今週にも会合を開く予定であることを明らかにした。

ミタルによるアルセロール買収が実現すれば、粗鋼生産量は2位のメーカー の3倍以上となり、世界の生産量の1割を占める巨大メーカーが誕生する。新会 社では、ミタル一族が株式の51%を保有し、議決権の54%を握ることになる。 アルセロールは30日、この買収案件の解決には、最長で半年を要する可能性が あるとの見方を示した。取締役会は29日、同買収案を全会一致で拒否した。

ルクセンブルクのユンケル首相は31日、国民議会で買収案への反対を表明 した。同国政府は、アルセロールの最大株主で、同社の株式5.6%を保有してい る。同首相は「ミタルの買収案には業界としてのコンセプトが認められない。ミ タルの買収案には反対だ」と述べた。

フランスのブルトン経済財務産業相も同日、国民議会(下院)で「これほど 準備の整っていない買収案件を目にしたのは初めてだ」と述べ、同買収案を批判 した。

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